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総道コラム

世界中を巻き込んでの新型の感染症は未だ勢力を衰えることなく 
新年を迎えました
人類の歴史を紐解けばこうした大きな感染症の災いは百年前にもあったそうですが
その頃の苦しみ抜いた人たちに想いを馳せれば 今現代においては
ワクチンや
治療の為のお薬など 医療の手助けがあることには感謝するものです
とはいえ 私自身もそうであるように皆様もまだまだ不安に包まれた日々をお過ごしのことと あらためてお見舞い申し上げます

さて 今年 寅年
真っ新な年を迎え 何を想い お過ごしでしょうか
古(いにしえ)より 寅年は地震が多いと伝えられております
このパンデミックによる混乱もしかり 自然界においては何が起きる
かわかりません
もっと一人ひとりが天変地異による災害がいつ巻き起こるか
その時どうするか
またその時の為に何を用意し心積もりを持ち日々どのように過ごして
いくべきか
もっと真剣に関心を持ち 加えてどんな準備をすべきか皆様には
どうか見直していただきたいと想います
更に日本道で学ぶ皆様ならば「自分自身が苦しい時にこそ人への
氣配り・心配り」
ができる人であって欲しいと 強く願うのです
自分自身が苦しい・辛いときにこそ人への氣配り・心配りができるか
どうか・・・?
自分に余裕があるときに 人への想い遣りや心配りはできましょう
けれど 自分自身が苦しいときにこそ それができるかどうかで 
作法を学ぶ者としての真価が問われるのです
では どうすればよいか
即ち 「自分自身の精神(心)を磨く」ことでしか出来ない事であり 
それは
「日常の暮らしぶり・過ごし方」に集約されているのです
つまりそれは 「自分独りの時こそ 自分を律していられるか」
なのです
自分独りでいるときこそ 自分自身を見つめる時間です
人が居ないときは どうしても ゆるみがちでしょう
どうしても思考が自分本位となり だらだらと過ごしたりしては
いないでしょうか

「人は知らねど 神は知る」
これは 私の恩師の言葉ですがここで言う「神」とは「自分自身」
のことでもあります
人間というものは どうしても「楽をしたい」と想いがちです
文明の利器は そうした基本からどんどん進化もしてまいりました
便利に暮らせる今でも 「もっと楽をしたい」と願っています
人というのは それだけ「弱い」のです
作法の真髄を伝えていきたいと決意し 学びを深めていく決意をし
邁進してきた私は 幼いときからそうであったように「楽」より「苦」を選んでまいりました
「楽」とは 実は恐ろしいものだと 私は 想うのです
「楽」から得るものは ほんの小さなもの
「苦を乗り越えて得るもの」こそが 人としての成長と大きな歓びを
得ることを実体験してきたからでしょう
また苦しいことを経験してこそ「人の痛み・様々な想い」の汲み取れる人となれるのではないでしょうか
「楽」を選んでばかりでは 成れません
この苦しい今にこそ 「日常の見直し」をお奨めします
それは 自分自身を知ることであり そこから 「見直し」→「改善」
する機会となり
皆様ご自身の「進歩」となるはずです 

寅(とら)は勇猛果敢な動物です
黄色地に黒色の毛皮の模様から虎に産まれる前は夜空に輝く星だった
のではと考えられていたとも言われております
「決断力」や「才知」、「才覚」の象徴で、「始まり」の意味もあり
ここ数年に渡る世界中を巻き込んだ感染病と闘う私たちにとって 
新たに一歩踏み出す意味でも 意味深い一年の始まりとなりそうです
私たちも雄々しく一歩を踏みだしましょう

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