ご祝儀袋のお札は、肖像を上にした表向きで、取り出すと顔が正面に見える向きに入れます。新札を用意し、上包みは下の折りを外側にかぶせて「幸せを受け止める」形に。袱紗に包んで持参するまでの手順を、香典との違いとあわせてまとめました。
ご祝儀袋のお札は、肖像画のある面を表として、袋から取り出したときに顔が正面に見える向きで入れます。お札は新札を用意します。上包み(外側の紙)は、上からの折りを内側に、下からの折りを外側にかぶせるのが慶事の形です。渡すときは袱紗(ふくさ)に包んで持参します。
招待状の返信を出して、袋には名前まで書き終えた。あとはお札を入れて閉じるだけ、というところで手が止まる人は多いです。入れる直前に確認したいのは、この3つです。
- お札の向き → 肖像のある表を上にし、取り出すと顔が見える向き。複数枚はそろえる
- 新札 → 事前に銀行や郵便局で用意する
- 上包み → 下からの折りを外側にかぶせる(慶事の形。香典とは逆)
このページはお金の入れ方と包み方だけをまとめています。表書きや名前の書き方はご祝儀袋の書き方、袋そのものの選び方はご祝儀袋の選び方、いくら包むかの目安は結婚式のご祝儀相場にまとめています。
お札の向き|肖像を上にした表向き
お札には表と裏があります。肖像画(人物の絵)が描かれている面が表です。
ゼクシィのマナーガイドでは、紙幣は表を向けて、さらに肖像画が上にくるように入れるとされています。中袋を表向きに持ったとき、取り出すと肖像画の顔が正面に見える向きです。人の顔が上を向いて出てくる、と覚えると迷いません。
複数枚を入れるときは、すべての向きをそろえます。1枚が裏返っていたり上下が逆だったりすると、受け取った新郎新婦が数えるときに気になります。
出典: 株式会社リクルート「結婚式のご祝儀袋『選び方・書き方・入れ方・包み方』をわかりやすく解説!」(ゼクシィ) https://zexy.net/mar/manual/guest_gosyugi/chapter2.html
中袋への入れ方
お金を入れる内側の袋が中袋(中包み)です。入れ方の考え方は上の「向き」と同じで、中袋を表向きにしたとき、お札も表向き・肖像が上にくるようにそろえます。
中袋がある場合
- 中袋を表(金額を書いた面)向きに持つ
- お札を表向き・肖像が上にくる向きでそろえる
- 取り出したときに肖像画の顔が見えることを確認して入れる
- 中袋を上包みで包む
中袋がない場合・中包み(半紙)の場合
中袋が付いていない簡素な袋では、上包みに直接お札を入れます。向きの考え方は中袋ありと同じです。半紙でお札を包む中包みのタイプは、ゼクシィのマナーガイドで折り方の手順が図解されています。縦にしたときに左上に半紙の空きができる形が完成の目安とされています。
お札の種類は、できるだけそろえるとすっきりします。3万円なら一万円札3枚のように、同じ種類でまとめるのが基本です。
新札を用意する|替え方と直前の対処
結婚式のご祝儀は新札で包むのがマナーとされています。新札とは、折り目や使用感のない、銀行で交換したばかりのお札のことです。
新札は、銀行や郵便局の窓口、両替機で交換できます。ゼクシィのマナーガイドでも、早めに銀行や郵便局へ行って新札に替えておくよう案内されています。式の前日や当日はあわてやすいので、招待状が届いた時点で用意しておくと落ち着きます。
土日をはさんだり、直前で新札が間に合わなかったりすることもあります。そのときは、手持ちの中からシワや折れの目立たないきれいなお札を選びます。どうしても折り目が気になるお札しかなければ、アイロンを軽くあててシワを伸ばすと、折れが目立ちにくくなります。破れやひどい汚れのあるお札だけは避けてください。
上包みの折り返し|下からの折りを外側にかぶせる
中袋を上包みで包み直すとき、いちばん間違えやすいのが裏の折り返しの順番です。
ゼクシィのマナーガイドでは、ご祝儀袋の裏面の折り返しは、上からの折りを内側にし、下からの折りを外側にすると案内されています。結果として、下からの折り返しが上にかぶさる形になります。ここには「幸せをこぼさないよう受け止める」という意味が込められているとされています。
中袋を出し入れしたあとに、折り返しの上下が入れ替わってしまうことがあります。閉じる前に、下からの折りが外側(上)にきているかを最後に確認してください。
出典: 株式会社リクルート「結婚式のご祝儀袋『選び方・書き方・入れ方・包み方』をわかりやすく解説!」(ゼクシィ) https://zexy.net/mar/manual/guest_gosyugi/chapter2.html
香典(弔事)とは逆になる3点
同じ「袋にお金を入れる」でも、お祝いごと(慶事)とお悔やみ(弔事)では作法が反転します。香典袋のときと混同しないよう、違いを整理しておきます。
| 確認する場所 | ご祝儀(慶事) | 香典(弔事) |
|---|---|---|
| 新札 | 新札を用意する | 新札は避ける(あれば折り目をつける) |
| お札の向き | 肖像を上にした表向き | 裏向き・肖像を下、が広く紹介される形 |
| 上包みの折り返し | 下からの折りを外側にかぶせる | 上からの折りを外側にかぶせる |
弔事で新札を避けるのは、あらかじめ用意していた(不幸を待っていた)と受け取られないためとされています。お祝いはその逆で、この日のために準備した気持ちを新札で表します。折り返しの向きも、慶事は上を向いて幸せを受け止める形、弔事はうつむく形、と対になっています。
香典側の詳しい入れ方は香典のお金の入れ方にまとめています。慶弔の袋を続けて用意するときは、この表で見比べてください。
当日は袱紗に包んで持参する
ご祝儀袋は、そのままバッグに入れると角が折れたり水引や熨斗が崩れたりします。袱紗(ふくさ)に包んで持参し、受付で取り出して渡すのが丁寧な持ち方です。
袱紗の色は、慶事用に赤やオレンジなどの暖色、慶弔どちらにも使うなら紫が選べます。包み方の手順や色柄の選び方は袱紗(ふくさ)の使い方・包み方で図解しています。
地域・慣習による違い
お札の向きや上包みのたたみ方の細部は、地域や家ごとの慣習によって異なる場合があります。この記事は一般的な例のご紹介です。迷ったときは、両家の年長者や式場の担当者に確認するのが確実です。
よくある質問
ご祝儀のお札は表と裏どちらを向けて入れますか?
肖像画が描かれた面を表として、袋から取り出したときに顔が正面に見える向きで入れます。中袋を表向きに持ったとき、お札も表向き・肖像が上にくる形です。複数枚入れるときはすべて同じ向きにそろえます。香典とは向きが逆になるので気をつけてください。
新札が用意できないときはどうすればいいですか?
銀行や郵便局の窓口・両替機で新札に交換できます。ゼクシィのマナーガイドでも、早めに銀行や郵便局で新札に替えておくと案内されています。土日や直前で間に合わないときは、手持ちの中からシワや折れの目立たないきれいなお札を選びます。アイロンを軽くあててシワを伸ばすと折れが目立ちにくくなります。
上包みの折り返しは上と下どちらを外側にしますか?
慶事は下からの折りを外側にします。ゼクシィのマナーガイドでは、上からの折りを内側に、下からの折りを外側にすると案内され、「幸せをこぼさないよう受け止める」意味が込められているとされています。香典(弔事)はこれが逆で、上からの折りを外側にします。
ご祝儀袋はそのままバッグに入れて持って行ってもいいですか?
袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが丁寧とされています。そのままバッグに入れると、袋の角が折れたり水引や熨斗が崩れたりすることがあります。慶事用には赤やオレンジなどの暖色、慶弔どちらにも使うなら紫の袱紗が選べます。
千円札を混ぜて金額を作ってもいいですか?
お札の種類はそろえるほうがすっきりします。3万円なら一万円札3枚のように、同じ種類でまとめ、向きもすべてそろえて入れます。なお結婚祝いの金額は、全互協のマナー解説で4万円・6万円などの偶数は「割れる」を連想させるため避けるとされています。
出典