メインコンテンツへスキップ
作法

葬儀・マナー

喪中の新年の挨拶|言い方・返し方・お年玉はどうする

喪中の新年の挨拶|言い方・返し方・お年玉はどうする
この記事のまとめ

喪中の新年の挨拶は「あけましておめでとうございます」を避け、「本年もよろしくお願いいたします」と伝えれば失礼になりません。相手から言われたときの返し方、メールへの返信文例、初詣やお年玉の考え方まで場面別にまとめました。

結論

喪中の新年の挨拶は、「あけましておめでとうございます」の代わりに「昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします」と伝えれば失礼になりません。相手から「おめでとうございます」と言われたときも、「ありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします」と返せば十分です。

場面別の答えを先にまとめます。

  • 自分から挨拶する → 「おめでとう」を抜いて「本年もよろしくお願いいたします」
  • 「おめでとう」と言われた → 訂正せず「ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします」
  • 年賀状の代わり → 松の内が明けてから寒中見舞い
  • 相手が喪中のとき → こちらも「おめでとう」を避けて挨拶する

喪中に「おめでとう」を言わない理由

喪中は、近親者を亡くしたあと約1年、お祝い事を控えて故人を悼む期間とされています。新年の「あけましておめでとうございます」は新しい年を迎えたことを祝う言葉なので、喪中はこれを控える、というのが基本の考え方です。

控えるのは「祝う言葉」だけです。挨拶そのものを避ける必要はありません。年始に人と会わないようにする必要もありません。言葉を少し入れ替えるだけで、いつもどおり気持ちよく新年のやり取りができます。

喪中の期間や範囲そのものについては、喪中とは|期間と範囲・してはいけないことで詳しくまとめています。

自分が喪中のとき|挨拶の言い方

対面での言い方

「おめでとうございます」を抜いて、感謝とこれからのお願いを伝える形にします。

  • 「昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします」
  • 「旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いします」
  • 「本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年もいい一年にしましょう」

聞いた相手が違和感を持たない、ごく自然な挨拶です。喪中であることをその場で説明する必要はありません。

職場での言い方

仕事始めの挨拶回りも同じ形で通せます。

  • 「旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます」

上司や取引先など、こちらの事情を知っている相手であれば、「年始のご挨拶を控えており失礼いたします。本年もよろしくお願いいたします」と一言添えると丁寧です。

メール・LINEでの言い方

書き出しの賀詞(あけましておめでとうございます・謹賀新年など)を使わず、次のような形にします。

昨年は大変お世話になりました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。

「おめでとう」と言われたときの返し方

相手はこちらの喪中を知らないだけです。悪気はないので、その場で訂正する必要はありません。

  • 「ありがとうございます。こちらこそ本年もよろしくお願いいたします」

これで十分です。自分は「おめでとう」を繰り返さず、感謝とお願いの言葉で返す。それだけで喪中の作法は守れています。親しい相手で、伝えておきたい場合は、挨拶が一段落してから「実は昨年、父を亡くしまして」と静かに話せば角が立ちません。

年賀状やメールで新年の挨拶が届いたら

年賀状には、松の内が明けてから寒中見舞いで返礼するのが一般的です。文例は寒中見舞い|時期・文例にまとめています。

メールへの返信は、次のような形が使えます。

新年のご挨拶をいただき、ありがとうございます。 実は昨年◯月に父を亡くし、服喪中のため年始のご挨拶を控えておりました。 お知らせが行き届かず、失礼いたしました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

相手が喪中のとき|挨拶のかけ方

喪中はがきを受け取った相手や、身内を亡くしたばかりの相手には、こちらも「おめでとうございます」を避けます。

  • 「昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします」
  • 「お変わりありませんか。本年もよろしくお願いいたします」

うっかり年賀状を出してしまった場合は、松の内が明けてから寒中見舞いでお詫びを送る方法が、日本郵便(郵便局のプリントサービス)の解説でも案内されています。

初詣はどうする?

神社本庁の解説では、忌(き)の期間である五十日(五十日祭まで。仏式の四十九日にほぼ相当)を過ぎれば、原則として神社の参拝や家庭でのおまつりを再開して差し支えないとされています。喪中の1年間ずっと初詣に行けないわけではありません。

また同じ解説では、年末年始が忌の期間と重なるときは、お神札(おふだ)は忌明けの後に受けるよう案内されています。

出典: 神社本庁「服忌について」 https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/bukki/

考え方は神社や地域によって異なります。忌明け前にどうしても参拝したい事情がある場合は、参拝先の神社に確認してください。

お年玉はどうする?

喪中のお年玉に決まりはありません。お年玉は本来「新年のお祝い」として渡すものなので控えるという考え方もありますが、子どもにとっては一年の楽しみでもあります。

気になる場合は、次の形で調整する方法があります。

  • お正月柄・「お年玉」表記のポチ袋を避け、無地の封筒にする
  • 表書きを「おこづかい」「文具代」「本代」などに変える
  • 「おめでとう」の言葉を添えずに渡す

祝いの形式を外して、中身は例年どおり。子どもの側に立てば、これで十分に配慮になっています。

宗教・地域による違い

喪中の過ごし方や新年の挨拶の感覚は、宗教・宗派だけでなく地域や家ごとの慣習によっても異なります。この記事は一般的な例のご紹介です。迷ったときは、家族の年長者や菩提寺・氏神神社に確認するのが確実です。

関連ページ

#喪中 #新年の挨拶 #お年玉 #弔事マナー

よくある質問

喪中に「あけましておめでとうございます」と言われたら、どう返せばいいですか?

「ありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします」と返せば十分です。相手はこちらの喪中を知らないだけなので、その場で訂正したり喪中を告げたりする必要はありません。伝えたい相手には、後日あらためて話せば大丈夫です。

喪中に「よいお年を」と言ってもいいですか?

差し支えないとされています。「よいお年をお迎えください」は新年を祝う賀詞ではなく、年末の締めくくりの挨拶だからです。気になる場合は「来年もよろしくお願いいたします」と言い換える方法もあります。

喪中でも初詣に行けますか?

神社本庁の解説では、忌の期間(五十日祭まで、仏式でいう四十九日ごろまで)を過ぎれば、原則として神社の参拝を再開して差し支えないとされています。また、年末年始が忌の期間と重なるときは、お神札は忌明けの後に受けるよう案内されています。考え方は神社や地域で異なるため、気になる場合は参拝先に確認してください。

喪中にお年玉をあげてもいいですか?

決まりはなく、家ごとの判断です。お年玉は本来「新年のお祝い」として渡すものなので、喪中は控えるという考え方もあります。気になる場合は、お正月柄のポチ袋を避けて無地の封筒に「おこづかい」「文具代」などと書いて渡す方法があります。子どもの楽しみを奪わない形で調整するのが現実的です。

相手が喪中と知らずに年賀状を出してしまいました。どうすればいいですか?

日本郵便(郵便局のプリントサービス)の解説では、相手が喪中と知らずに年賀状を送ってしまった場合のお詫びには、寒中見舞いを使う方法が案内されています。松の内が明けてから、お詫びとお悔やみを一言添えた寒中見舞いを送れば失礼になりません。

出典

  1. 神社本庁「服忌について」
  2. 日本郵便株式会社(郵便局のプリントサービス)「喪中はがきの範囲と時期:適切なマナーと送り方を徹底解説」
  3. 日本郵便株式会社(郵便局のプリントサービス)「寒中・余寒見舞いはがき印刷」