当サイトが香典のページで出している算出値は、すべて全互協「第6回 香典に関するアンケート調査(令和3年度実施・有効回答5,177件)」の公表値だけを材料にした割り算・引き算です。新しい数値は1つも作っていません。収録132枠のうち125枠が公表値で、残る7枠は空欄のままにしています。地域別の軸は持っていません。
金額そのものを知りたい方は香典相場早見表へ、続柄と年代から目安を出したい方は香典相場診断へどうぞ。このページは、その2つに出てくる数字の出どころを確かめたい方のためのものです。
算出式と計算例
当サイトが計算しているのは次の5つです。式はどれも公表値の割り算か引き算1回で、そこに係数も重みも足していません。 値はJSONにも本文にも保存せず、ページを作るたびに収録データから計算し直します。 データを直せば、表も本文も図もまとめて追従します。
| 算出値 | 式 | 丸め | 算出しない条件 |
|---|---|---|---|
| 年代差倍率 | 年代別の平均額のうち最も高い区分 ÷ 最も低い区分 | 小数第2位で四捨五入 | 年代別の平均額が2区分未満しか公表されていない続柄は算出しない(1点しかないのに「差なし」と書くと、動かないという嘘になるため)。0では埋めない |
| 年代差額 | 年代差倍率を取った2区分の、平均額の差 | 円単位(公表値の引き算のみ) | 年代差倍率と同じ条件 |
| 最多回答額の段数 | 年代別の最多回答額に出てくる金額の種類数 | 整数 | 最多回答額が1区分も公表されていない続柄は算出しない。公表されている区分の数も併記する |
| 開き倍率 | 全年代の平均額 ÷ 全年代の最多回答額 | 小数第3位で四捨五入 | 全年代の最多回答額か平均額のどちらかが未公表なら算出しない |
| 型(4つの区画) | 年代差倍率が2倍以上かどうか × 開き倍率が1倍以上かどうか | 該当なし(分類) | 上の2つのどちらかが算出できない続柄は分類しない |
入力に使うのは、収録している132枠のうち公表値の入っている125枠だけです。 空いている7枠は、0でも平均でも埋めません。埋めた瞬間に、それは調査の結果ではなくなります。
計算例
「祖父母」の行を、上の式にそのまま通します。使う数字はすべて調査の公表値です。
- 年代別の平均額を並べる 10代〜20代が9,076円で最も低く、60代以上が20,596円で最も高い
- 年代差倍率 20,596 ÷ 9,076 = 2.27倍
- 年代差額 20,596 − 9,076 = 11,520円
- 最多回答額の段数 年代順に5,000円・5,000円・5,000円・5,000円・10,000円=2段
- 開き倍率 全年代の平均額14,942 ÷ 全年代の最多回答額5,000 = 2.988倍 (差は+9,942円)
- 型 年代差倍率2.27倍は2倍以上、開き倍率2.988倍は1倍以上 → 「年代で動く × 平均が上」
材料になっているデータ(充足マップ)
算出の入力は、下の格子の塗られたマスだけです。白抜きのマスは報告書で集計されていない枠で、当サイトも空けたままにしています。 続柄によって埋まり方が違うので、細かく見るほど根拠にできるマスが減ります。
この指標が測っていないこと
11区分に当てた2つの指標が測っていないものを、当サイトの側から名指ししておきます。
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母集団は「互助会が受注した葬儀の参列者」です
回答は加盟互助会が受注した個人葬の会葬者にアンケート票を配布(配布90,000部)という方法で集められ、有効回答は5,177件、回収率は5.75%です。互助会を通さない葬儀の参列者、家族葬のように参列者そのものが少ない葬儀、香典を辞退した葬儀は、この数字に入っていません。日本全体の平均ではなく、この条件で集まった回答の集計だと考えてください。
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地域別の軸を持っていません
同じ調査には10地域別の集計もありますが、当サイトはそれを収録していません。ですから「関東だといくら」「北陸だといくら」は、このページからは出せません。全国の数字に係数を掛けて地域差を作ることもしていません。掛け算で出した数字は調査結果ではなくなるためです。地域の慣習は、金額を左右する要素として実際に大きいところです。同じ地域で参列した人に聞くほうが確実です。
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セルごとの回答数が分かりません
年代別のセルは55あり、そのうち回答数が収録されているセルは0です。回答が10件のセルと500件のセルを、当サイトは見分けられません。回答が少ないセルほど、ひとりの高額な回答で平均が跳ねます。年代別の数字を細かく比べるほど、この影響を受けやすくなります。
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7枠が未公表のまま残っています
続柄11区分 ×(全年代+年代5区分)×(最多回答額・平均額)で132枠あり、公表値が入っているのは125枠です。残る7枠(兄弟姉妹が4枠、親(実親、義理の親)が2枠、おじ・おばが1枠)は報告書で「***」=サンプルが僅少で集計なしとされたところで、当サイトも空欄のままにしています。0円で埋めると「0円で足りる」という別の意味になるので、埋めません。
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2倍という区切りは当サイトが決めたものです
「年代で動く/動きにくい」を分ける2倍に、統計上の根拠はありません。読者が読みやすいところで切っただけです。境目のすぐ近くにいる続柄は、区切りを少し動かすと反対側に移ります。区画の名前より、表に並んでいる倍率そのものを見てください。
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指標は「いくら包むべきか」を測っていません
年代差倍率も平均と最多回答額の開きも、実際に包まれた額の散らばり方を写しただけの数字です。故人との付き合いの深さ、会食に出るかどうか、供花を別に出すかどうか、喪家の意向——金額を実際に左右するものは、どれもこの2つの指標に入っていません。倍率が大きい続柄が「迷いやすい続柄」とも限りません。
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調査に載っていない続柄があります(配偶者・子・孫)
配偶者——本調査は葬儀参列者への調査のため、喪家側にあたる続柄のデータなし。子——本調査は葬儀参列者への調査のため、喪家側にあたる続柄のデータなし。孫——調査の集計区分に存在しない(祖父母の逆方向のデータなし)。ここは指標も算出できません。他の続柄から推定して補うことはしていません。
作ったけれど載せなかった指標
指標は思いつくだけ作れます。ただし収録データに当てはめると、値が1か所に固まって並べ替えの役に立たないものや、 式は書けても読者の判断を誤らせるものが出てきます。捨てたものも理由と数字を添えて残しておきます。
年代が1段上がるごとの上昇額
年代別の平均額を直線とみなし、1段あたり何円ずつ上がるかを傾きとして出す案。
捨てた理由年代順に一度も下がらない続柄は11区分中2区分(祖父母・上記以外の親戚)しかありませんでした。隣り合う年代のペア43組のうち9組で、年代が上なのに平均額が下がっています。上がったり下がったりする列に1本の傾きを当てても、実際の並びを表しません。加えて年代区分の幅が「10代〜20代」だけ他と違うので、1段を等間隔として扱う前提も成り立ちません。
傾きは、並びが単調でないと意味を持ちません。
2つの指標の相関係数
年代差倍率と「平均÷最多回答額」に相関があるかを係数で示す案。
捨てた理由11区分で計算すると−0.297でした。ところが1区分だけ抜いて計算し直すと−0.383から+0.321まで動き、符号まで入れ替わります。最も動かすのは親(実親、義理の親)で、この1区分を抜くだけで結論が変わります。11点しかない相関係数は、載せた瞬間に「関係がある/ない」と読まれてしまいます。
母数が2桁前半のときの相関係数は、1点で結論が動きます。数字が出ることと、載せてよいことは別です。
セルの信頼度による重みづけ
回答数の多いセルを重く、少ないセルを軽く扱って、年代別の値をならす案。
捨てた理由年代別のセル55のうち、回答数が収録されているのは0セルです。重みを作ろうにも材料がありません。全部同じ重みにすれば、重みづけをしていないのと同じことになります。
重みづけは、重みの根拠を持っていないとただの飾りになります。
地域ごとの補正
全国の数字に地域ごとの係数を掛けて、地域別の目安を出す案。
捨てた理由同じ調査には10地域別の集計がありますが、当サイトは収録していません。収録していない以上、係数は当サイトが決めるしかなく、それは調査結果ではなく作った数字になります。香典で地域差が大きいことは分かっていますが、分かっているからこそ、推定した数字を地域名つきで出すのは避けます。
「差があるはず」は、差を作ってよい理由になりません。
推奨額(この続柄ならいくら包むべきか)
最多回答額と平均額の中間や、続柄の近さから「包むべき額」を1つ出す案。
捨てた理由元になっている調査は、実際に包まれた額を集めたものです。推奨額を出すには「いくら包むのが適切か」を測った別のデータが要りますが、当サイトはそれを持っていません。125枠の実態値からいくら計算しても、出てくるのは実態の要約であって推奨額にはなりません。
手元のデータが答えていない問いには、計算では答えられません。
却下の根拠を1枚で(年代別平均額の並び)
上の1つ目、「年代が1段上がるごとの上昇額」を捨てた理由は、折れ線にすると一目で見えます。 右肩上がりで通っている続柄はごくわずかで、多くは途中で下がります。 直線を1本引いてしまうと、この折れ方が消えます。
この面の数字は毎回作り直しています
このページに出てくる枠数・倍率・却下理由の数値は、どれもページを作るたびに収録データから計算し直しています。値をJSONや本文に保存していないので、データが増減すれば説明の数字も一緒に変わります。「データが増えて説明のほうだけ古くなる」を構造で防ぐための作りです。
よくある質問
「当サイトの算出値」とは何ですか?
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査(令和3年度実施・有効回答5,177件)」の公表値だけを材料に、当サイトが式を決めて計算した値です。新しい調査はしておらず、公表値に無い数字を足してもいません。式・丸め方・算出しない条件はこのページで全部公開しています。
なぜ表に空欄が残っているのですか?
報告書で「***」(該当サンプルが得られなかったか僅少のため集計なし)とされたセルだからです。当サイトは空欄を平均値や近い続柄の値で埋めません。埋めるとそこに並ぶのは調査の結果ではなく当サイトが作った数字になり、読む側が見分けられなくなるためです。
地域別の香典相場は出せますか?
出せません。同じ調査には10地域別の集計がありますが、当サイトはそれを収録していないためです。全国の数字に係数を掛けて地域別の目安を作ることもしていません。地域の慣習で金額が変わることは実際にありますので、同じ地域で参列した方に確認するのが確実です。
「2倍以上なら年代で動く」の2倍に根拠はありますか?
統計上の根拠はありません。当サイトが読みやすさのために決めた区切りです。境目のすぐ近くにある続柄は、区切りを少し動かすと反対側に移ります。区画の名前より、一覧に並んでいる倍率そのものを見てください。
載せなかった指標も公開しているのはなぜですか?
式が書けることと、読者がその数字で判断してよいことは別だからです。当サイトは5つの案を試算して載せませんでした。理由は数字つきでこのページに残しており、その数字はページを作るたびに現在のデータで計算し直しています。
出典
関連ページ
収録している11区分は、調査報告書の集計区分そのままです。報告書では「所属団体の関係者」が「職場関係」に、「恩師、教え子」が「その他」に統合されています。調査期間は令和3年10月1日〜令和4年3月31日、配布方法は加盟互助会が受注した個人葬の会葬者にアンケート票を配布(配布90,000部)です。