忌引きの連絡は、故人との続柄・葬儀の日程・休む予定の期間・緊急連絡先を第一報で伝えます。忌引き休暇は法律の定めがなく勤務先の就業規則によるため、日数の目安はチェッカーで確認できます。上司・学校向けの文例と返信例つき。
忌引きの連絡は、故人との続柄・通夜と葬儀の日程・休む予定の期間・休み中の連絡先の4点を、わかっている範囲で早く伝えるのが基本です。日程が未定でも第一報は先に。忌引き休暇の日数は法律ではなく勤務先の就業規則で決まるため、あわせて確認してください。
身内に不幸があった直後にこのページを開いた方は、下の「第一報の文例」をそのまま使ってください。件名と続柄を書き換えるだけで送れます。
- 伝えるのは「続柄・日程・休む期間(予定)・連絡先」の4点
- 日程が決まっていなくても、第一報を先に送る
- 忌引きの日数は就業規則で決まる。忌引き日数チェッカーで目安を確認
忌引き連絡で伝えること
忌引きの連絡は、お悔やみの挨拶と違って実務の連絡です。感情を整えて書く必要はなく、次の項目が漏れなく入っていれば充分に丁寧です。
| 伝えること | 書く内容 | まだ決まっていないとき |
|---|---|---|
| 誰が亡くなったか | 自分から見た続柄(祖父・義母など) | — |
| 通夜・葬儀の日程と場所 | 遠方なら移動日も添える | 「決まり次第あらためてご連絡いたします」 |
| 休む予定の期間 | 就業規則の日数を確認してから確定でよい | 第一報では触れず、日程確定後に伝える |
| 緊急連絡先と仕事の状況 | 休み中の連絡先、対応中の仕事の引き継ぎ先 | — |
なお、忌引き休暇は労働基準法に規定がなく、会社が任意で設ける特別休暇です。何日休めるか・有給か無給かは就業規則によります。参考として、国家公務員は人事院規則15-14で配偶者・父母7日、祖父母3日など続柄ごとの日数が定められています。続柄を選ぶだけで目安を確認できる忌引き日数チェッカーを用意しているので、就業規則と併せて確認してください。
「何日休めるか」の答えが勤め先と学校で別の場所に書かれている、というのがこの話のややこしいところです。どこを見れば書いてあるかを並べます。
| 項目 | 勤め先の忌引き休暇 | 学校の忌引き | 根拠にした資料 |
|---|---|---|---|
| 日数を定めているもの | 勤務先の就業規則 | 学校・自治体の規定 | ― |
| 法律の規定 | 労働基準法に規定はない | ― | 弁護士保険の教科書 |
| 出欠の扱い | ― | 「出席停止・忌引等の日数」に含まれ、出席日数から差し引かれる | 文部科学省 |
| 欠席日数に数えるか | ― | 数えない | 文部科学省 |
| 参考になる公的な基準 | 国家公務員は人事院規則15-14に続柄ごとの定めがある | ― | e-Gov 人事院規則15-14 別表第二 |
| 有給か無給か | 就業規則による | ― | ― |
「―」は、その欄にあたる定めや資料をこのページで確認できていないという意味です。勤め先の日数だけは、どの資料にも全国共通の答えがありません。
連絡先ごとに何を伝えるか
連絡先は1か所とは限りません。勤め先、子どもの学校、自分が学生なら教務課と担当教員と、相手ごとに手段も中身も変わります。
| 連絡先 | 手段 | まず伝えること | あわせて確認すること |
|---|---|---|---|
| 勤め先の上司 | メールで第一報、勤務時間帯に電話で補う | 続柄・日程・休む期間・連絡先 | 会社所定の休暇申請が別にあるか |
| 子どもの学校の担任 | 連絡帳・電話・連絡アプリなど平常の方法 | 続柄・休む期間 | 忌引きの扱いになる日数 |
| 大学の教務課 | 大学の手続きに従う | 忌引きの手続きをしたいこと | 公欠制度の有無・必要な証明書類 |
| 大学の科目担当教員 | メール | 学部・氏名・学籍番号・欠席する回 | 欠席回の課題の扱い |
以下の文例は、この表の上から順に並べてあります。
上司へのメール文例
第一報(日程が未定の場合)
件名: 忌引き休暇取得のお願い(佐藤一郎)
〇〇部長 お疲れさまです。佐藤です。 本日未明、父が他界いたしました。 つきましては、忌引き休暇の取得をお願いいたします。 通夜・葬儀の日程は現時点で未定のため、決まり次第あらためてご連絡いたします。 本日の打ち合わせは〇〇さんに引き継ぎを依頼済みです。 休暇中のご連絡は携帯(090-XXXX-XXXX)までお願いいたします。 取り急ぎメールにて失礼いたします。
日程確定後の連絡
件名: 忌引き休暇の日程について(佐藤一郎)
〇〇部長 先ほどはお電話ありがとうございました。 葬儀の日程が決まりましたのでご連絡いたします。 通夜: 〇月〇日(〇)18時〜 / 告別式: 〇月〇日(〇)10時〜 場所: 〇〇斎場(〇〇市) つきましては、〇月〇日から〇月〇日まで忌引き休暇をいただきたく存じます。 復帰は〇月〇日の予定です。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
会社所定の休暇申請システムがある場合は、メールとは別に申請が必要なことがあります。落ち着いてからで構わないので、人事の案内に沿って手続きしてください。
学校への忌引き連絡
保護者から担任への連絡文例
〇年〇組 〇〇〇〇の母です。 昨夜、同居する祖父が亡くなりました。 葬儀等のため、〇月〇日から〇月〇日まで忌引きとしてお休みをいただきたくご連絡いたしました。 忌引きの扱いになる日数を教えていただけますでしょうか。 よろしくお願いいたします。
連絡帳・電話・学校の連絡アプリなど、手段は学校の平常の連絡方法で構いません。
学校の忌引きは、文部科学省が示す指導要録の記載事項で「出席停止・忌引等の日数」として扱われ、出席しなければならない日数から差し引かれます。欠席日数にはカウントされない扱いです。ただし、続柄ごとに何日まで忌引と認めるかは学校や自治体の規定で異なるため、連絡の際に日数を確認してください。
大学生の場合
大学は忌引きの扱いが大学・科目ごとに異なり、公欠制度がない場合もあります。教務課に全学の手続きを確認したうえで、出席が成績に関わる科目は担当教員にも連絡しておくと確実です。
件名: 忌引きによる欠席のご連絡(〇〇学部・佐藤一郎・学籍番号XXXXXX)
〇〇先生 〇曜〇限「〇〇論」を履修している佐藤一郎です。 祖母が亡くなり、葬儀のため〇月〇日の講義を欠席いたします。 教務課には忌引きの手続きを確認済みです。証明書類が必要でしたら提出いたします。 欠席回の課題等がありましたら、ご指示いただけますと幸いです。
忌引き連絡を受けた側の返信文例
部下や同僚から忌引きの連絡を受けたら、承認と気遣いを短く返します。長いお悔やみは要りません。
佐藤さん ご連絡ありがとうございます。このたびはご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます。 忌引き休暇の件、承知しました。手続きはこちらで進めておきます。 仕事のことは気にせず、どうかお疲れの出ませんように。
弔意の言葉をもう少し丁寧に伝えたい場合の表現は、お悔やみメールの文例にまとめています。
忌引き明けの挨拶
復帰した日に、上司と、仕事を代わってくれた同僚へひとこと伝えます。対面でもメールでも構いません。
おかげさまで、無事に葬儀を済ませることができました。 休暇中はご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。 本日より通常どおり勤務いたします。
勤務先・学校による違い
忌引きの日数・手続き・必要書類は、勤務先の就業規則や学校の規定によって異なります。この記事の文例は一般的な形のご紹介です。正確な日数と手続きは、人事担当・担任・教務課に確認してください。
忌引きのあいだに確認しておくこと
忌引き休暇は短く、やることが集中します。葬儀までの段取りの全体像は葬儀の流れ|危篤から初七日までで確認できます。四十九日法要の日取りを親族に聞かれたら、命日を入れるだけで計算できる法要日程計算機が使えます。
よくある質問
忌引き休暇は何日取れますか?
労働基準法に忌引き休暇の規定はなく、付与の有無・日数・有給か無給かは勤務先の就業規則で決まります。全国共通の正解はありません。続柄を選ぶだけで国家公務員の規定を基準にした目安がわかる忌引き日数チェッカーを用意しているので、就業規則の確認とあわせて使ってください。
忌引きの連絡はメールだけで済ませてもいいですか?
勤務先の慣行によります。急ぎの場面ではまずメールで第一報を入れ、上司の勤務時間帯になってから電話で補うと行き違いがありません。深夜や早朝に電話をかけるより、記録が残るメールを先に送るほうが実務的です。会社所定の申請フォームがある場合は、落ち着いてからでよいので忘れずに提出してください。
学校の忌引きは欠席扱いになりますか?
文部科学省が示す指導要録の記載事項では、忌引の日数は「出席停止・忌引等の日数」に含まれ、出席しなければならない日数から差し引かれます。つまり欠席日数にはカウントされない扱いです。何日まで忌引と認められるかは学校や自治体の規定によるため、連絡の際に担任へ確認してください。
忌引きで会社に証明書類の提出は必要ですか?
会社によります。会葬礼状や葬儀の案内状などの提出を求められることがあるため、就業規則を確認するか人事に問い合わせてください。求められる可能性に備えて、葬儀に関する書類は捨てずに残しておくと安心です。
忌引き明けに職場へお菓子を配るべきですか?
決まりはありません。出社時に「ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました」と口頭やメールで挨拶すれば十分です。菓子折りを持参する慣習のある職場もありますが、義務ではなく、なくても失礼にはあたりません。
出典