披露宴に出席しない結婚祝いは、挙式1〜2か月前から遅くとも1週間前までに、結び切りの水引と表書き「寿」で贈るのが基本です。出席して包むご祝儀とは別物で、金額は間柄で幅があります。贈る時期・のし・避けたい品の考え方を出典つきで整理しました。
披露宴に出席しない結婚祝いは、挙式の1〜2か月前から遅くとも1週間前までに贈るのが基本です。のし(水引)は一度きりを願う「結び切り」か「あわじ結び」の10本、表書きは「寿」か「御結婚御祝」。金額は披露宴で包むご祝儀とは別に、間柄に見合う範囲で考えます。
まず、この3点だけ押さえれば迷いません。
- 贈る時期 → 挙式の1〜2か月前から、遅くとも1週間前まで
- のし → 結び切り・あわじ結び(10本)、表書きは「寿」か「御結婚御祝」
- 金額 → 披露宴で包むご祝儀とは別。相場は結婚式のご祝儀相場へ
「結婚するよ」と友人から連絡が来た。式には招かれていない。あるいは招かれたけれど、都合がつかず欠席する——。このページは、そんなふうに披露宴に出席せず、式とは別に品物や現金で贈る結婚祝いの話です。披露宴に出席して受付で包むご祝儀の金額そのものを知りたい方は、結婚式のご祝儀相場のほうが早く答えにたどり着けます。
「結婚祝い」を贈るのはこんなとき
結婚祝いは、ご祝儀とはっきり分けて考えると迷いません。ご祝儀は披露宴に出席し、受付で渡すお金のこと。結婚祝いは、式に出るかどうかとは別に、結婚そのものを祝って贈る品物や現金を指します。おもに次の場面で贈ります。
| 項目 | ご祝儀 | 結婚祝い |
|---|---|---|
| 何を指すか | 披露宴に出席し、受付で渡すお金 | 式に出るかどうかとは別に、結婚そのものを祝って贈る品物や現金 |
| 贈る場面 | 披露宴に出席するとき | ①式に招かれていない(式は身内だけ、など)②式を挙げない「入籍のみ」の結婚 ③招かれたが都合がつかず欠席する ④披露宴には出席するが別に品物も贈りたい |
| 金額の考え方 | 結婚式のご祝儀相場に出典つきで整理 | 決まった相場はない。ご祝儀の相場を上限の目安にしつつ、ご祝儀ほど高額にしない |
| 両方そろえるか | — | 出席してご祝儀を包むなら品物は必ずしも必要ない。贈るとしても二重の負担にならないよう控えめに |
披露宴に出席してご祝儀を包むなら、結婚祝いの品物は必ずしも必要ありません。贈るとしても、ご祝儀と二重の負担にならないよう控えめにするのが一般的です。欠席する場合は、本来包むはずだったご祝儀より控えめの金額や品物にするのが目安とされています。
金額は「ご祝儀とは別」で考える
金額に決まった相場はなく、相手との関係によって幅があります。まず押さえたいのは、披露宴に出席して包むご祝儀と、結婚祝いを混同しないこと。両方を満額で用意すると負担が重くなります。出席するならご祝儀を主に考え、しない・招かれていないなら、その関係にふさわしい範囲で品物や現金を選びます。
出席時のご祝儀の相場は、リクルートのゼクシィ調査などの出典つきで結婚式のご祝儀相場に整理しています。欠席や式なしで贈る場合は、その相場を上限の目安にしつつ、ご祝儀ほど高額にしないと考えると外しにくいです。具体的な予算に迷うなら、同じ立場で贈る友人と額をそろえておくと、もらう側も気を使わずにすみます。
現金を包むときは、金額の数字にも昔からの慣習があります。NTT西日本の電報コラムでは、割り切れない「奇数」が結婚祝いに向くとされ、「9・4・6」は「苦・死・ろくでなし」を連想させるため避けたほうがよいと案内されています。ただし「8」は末広がりで縁起がよく、例外とされます。近年は数字にこだわらない人も増えていますが、迷うなら奇数にしておくと安心です。
のしは「結び切り」、表書きは「寿」
結婚祝いののし紙は、水引の結び方で決まります。リンベルの解説では、結婚祝いには一度結ぶとほどけない「結び切り」か「あわじ結び」を用い、本数は「10本」が一般的とされています(両家が5本ずつ結ぶ意味とされます)。何度でも結び直せる「蝶結び」は繰り返しを連想させるため、結婚祝いには使いません。
表書き(水引の上に書く言葉)は「寿」か「御結婚御祝」。リンベルの解説では、「祝御結婚」は四文字になるため、縁起を気にする場合は避けたほうが無難とされています。
| 項目 | 結婚祝いでの扱い | そうする理由 |
|---|---|---|
| 水引の結び方 | 結び切り、またはあわじ結び | 一度結ぶとほどけない結び方。何度でも結び直せる蝶結びは繰り返しを連想させるため使わない |
| 水引の本数 | 10本 | 両家が5本ずつ結ぶ意味とされる |
| 表書き | 「寿」または「御結婚御祝」 | 「祝御結婚」は四文字になるため、縁起を気にする場合は避けるのが無難 |
| のしのかけ方 | 配送は内のし(包装紙の内側)、手渡しは外のし(外側) | — |
上の内容はリンベルの解説によります。水引の色や結び方の意味は水引の種類と意味、のしの基本はのしとはで詳しく整理しています。当日に受付で渡すご祝儀袋の選び方はご祝儀袋の選び方へ。
贈る時期は「1〜2か月前」から
リンベルの解説では、挙式がある場合、結婚祝いは「挙式日の1カ月から2カ月前ぐらい、遅くとも1週間前まで」に届くように贈るとされています。式当日に品物を持参すると相手の荷物が増えて負担になるため避け、当日に渡すなら目録だけを渡して品は後日送る形にします。
式を挙げない場合や、結婚報告だけを受けた場合は、報告を受けてから1か月以内が目安です。あまり間が空くと祝う気持ちが伝わりにくいので、早めに動くほうが安心です。
日取りにこだわるなら、「大安」はあらゆることに吉とされ、「先勝」の日に贈るなら午前中に届くよう手配するとよい、とされています。ここは気にしすぎなくても失礼にはあたりません。
避けたほうが安心とされる品と、その幅
結婚祝いには、昔から「避けたほうがよい」とされてきた品があります。リンベルの解説をもとに整理すると、代表的なのは次の3つです。
| 品 | 避けるとされてきた理由 | 近年の受け止め方(リンベルの解説より) |
|---|---|---|
| 刃物(包丁・はさみなど) | 「切る」が「縁を切る」に通じるとされる | 「未来を切り拓く」と前向きにとらえて贈るケースが出てきた |
| 割れ物(ガラス・陶器など) | 「割れる」が「別れる」を連想させるとされる | 新生活の実用品として選ぶことが増え、相手のリクエストがあれば問題ないとされる |
| ハンカチ | 「手巾(てぎれ)」と書き、「手切れ」に通じるとされる | — |
ただし、これらは絶対の禁止ではありません。相手がほしいものをはっきり希望しているなら、慣習より本人の希望を優先して構いません。
品数をそろえて贈る場合は、割り切れない「3」や「5」など奇数でまとめると無難とされています。
なお、このページでは「もらってうれしい品○選」のような商品の紹介はしません。何を選ぶかは相手の暮らしと好みで変わり、正解が人それぞれだからです。迷ったら、本人にほしいものを聞くのがいちばん確実です。
地域・慣習による違い
のしの表書きや金額の数字、避けたい品の考え方は、地域や家、間柄によって受け止め方が異なります。この記事は一般的な例のご紹介です。迷ったときは、両家の年長者や、贈り先に近い人に確認すると安心です。
よくある質問
結婚祝いはいつ贈ればいいですか?
挙式がある場合は、挙式日の1〜2か月前から遅くとも1週間前までに届くように贈るのが一般的とされています。式当日に品物を持参すると相手の荷物が増えるため避け、当日に渡すなら目録だけにして品は後日送ります。式を挙げない場合や結婚報告だけを受けた場合は、報告から1か月以内が目安です。
披露宴に出席するなら、別に結婚祝いの品物も必要ですか?
披露宴に出席してご祝儀を包むなら、結婚祝いの品物は必ずしも必要ありません。贈る場合も、ご祝儀と二重の負担にならないよう控えめにするのが一般的です。出席して包むご祝儀の相場は「結婚式のご祝儀相場」のページにまとめています。
結婚祝いののし(表書き)は何と書きますか?
水引は一度きりを願う結び切りかあわじ結びの10本を選び、表書きは「寿」または「御結婚御祝」と書くのが一般的とされています。何度でも結び直せる蝶結びは繰り返しを連想させるため使いません。「祝御結婚」は四文字になるため、縁起を気にする場合は避けたほうが無難とされています。
結婚祝いに贈らないほうがいい品はありますか?
刃物は「切る=縁を切る」、割れ物は「割れる=別れる」、ハンカチは「手巾=手切れ」に通じるとして、伝統的に避けたほうがよいとされてきました。ただし近年は、食器やグラスを実用品として選ぶことも増え、相手のリクエストがあれば問題ないとされています。本人が希望する品なら慣習より希望を優先して構いません。
結婚祝いに現金を包むとき、金額の数字で気をつけることは?
割り切れない奇数が結婚祝いに向くとされ、「9・4・6」は苦・死などを連想させるため避けたほうがよいとされています。ただし「8」は末広がりで縁起がよく例外とされます。近年は数字にこだわらない人も増えていますが、迷うなら奇数にしておくと安心です。金額の相場は間柄で幅があるため、出席時のご祝儀相場を目安にしてください。
出典