結婚祝いのお返し(結婚内祝い)は、いただいた額の半額〜3分の1を目安に、受け取ってから1か月以内に贈るのが一般的とされています。披露宴に出席した人へは引き出物がお返しにあたり原則不要。金額の考え方・時期・のしを出典つきで整理します。
結婚祝いのお返し(結婚内祝い)は、いただいた額の半額から3分の1程度を目安に、お祝いを受け取ってから1か月以内に贈るのが一般的とされています。披露宴に出席してくれた人へは、料理と引き出物がお返しにあたるため、改めての内祝いは基本的に要りません。のしは紅白10本の結び切り、表書きは「内祝」か「寿」にします。
式には呼べなかった親戚から、お祝いが先に届いた。あるいは、身内だけで式を済ませたあとに、職場の人から現金や品物をいただいた。こういうときに手が止まるのが、お返しをどうするかです。まず、次の4点だけ押さえれば形になります。
- お返しが要る相手 → 式に出ていない人からお祝いをいただいた場合
- 金額 → いただいた額の半額〜3分の1が目安
- 時期 → お祝いを受け取ってから1か月以内
- のし → 紅白10本の結び切り。表書きは「内祝」か「寿」
このページは、結婚のお祝いに対するお返し(結婚内祝い)に絞って書いています。「内祝い」という言葉の本来の意味や、出産・新築など種類ごとの違いは内祝いとはで説明しています。お祝いを贈る側の作法は結婚祝いの贈り方にまとめました。
お返しが要る場合・要らない場合を分ける
結婚のお返しでいちばん最初に決めるのは、そもそもお返しが必要かどうかです。ここは、相手が結婚式に出席したかどうかで分かれます。
披露宴に出席してもらった人 → 原則不要
結婚スタイルマガジンの解説では、披露宴に出席したゲストへは基本的にご祝儀のお返しを用意する必要はないとされています。理由は、披露宴の食事と引き出物でおもてなしをするのが一般的で、このおもてなし自体がいただいたご祝儀のお返し代わりになるためです。当日に引き出物を渡している以上、後日あらためて内祝いを贈らなくてよい、という考え方です。
出典: 結婚スタイルマガジン「結婚式ご祝儀のお返しって必要?正しいお返しマナーまとめ」 https://www.niwaka.com/ksm/radio/wedding/manners/thanks/15/
ただし、出席者からいただいたご祝儀が引き出物の額を大きく上回っていた場合は、後日あらためてお礼の品を贈ると釣り合いが取れます。高額をいただいた相手には、当日の引き出物とは別に考えると安心です。
式に出ていない人からお祝いをもらった → お返しする
ゼクシィの解説では、結婚式に出席しない人が結婚祝いを贈ってくれた場合に、内祝いを返すとされています。式を欠席した人、そもそも招待していない人、身内だけで式を済ませた場合や式を挙げない場合など、当日のおもてなしができていない相手が対象です。この場合は、いただいたお祝いに対して品物でお返しをします。
「お返しはいらないよ」と言われることもあります。その言葉に甘えきらず、金額を控えめにして「ほんの気持ちですが」と一言添えて贈ると、角が立ちません。
金額の考え方|半返しを基準に、目上には控えめに
結婚内祝いは、いわゆる半返しが基本です。ゼクシィの解説では、お返しの目安はいただいた品物の半額から3分の1くらいの金額の品とされています。まず自分がいくら分のお祝いをいただいたかを確かめ、その半額〜3分の1を目安に品物を選ぶ、と考えると迷いにくくなります。
出典: リクルート ゼクシィ「【結婚祝いのお返しマナー】内祝いはいつ?誰に?どう贈る?」 https://zexy.net/mar/manual/kiso_orei/chapter1.html
金額の基準になるのは、あくまで「自分がいくら分いただいたか」です。相場の平均額から逆算するものではないので、まずいただいたお祝いの中身を確かめてください。品物でいただいて金額がはっきりしないときは、おおよその見当で構いません。無理に正確な額を突き止めようとせず、半額〜3分の1のゾーンに収まる品を選べば十分です。
目上の人・高額のお祝いには「3分の1程度」
相手が上司や親族などの目上で、高額のお祝いをいただいた場合は、少し扱いが変わります。ゼクシィの解説では、目上の人から多額をもらったときに半額を返すと失礼にあたることがあり、その場合は少なめにするのがよいとされています。結婚スタイルマガジンの解説でも、目上の人へお返しをする場合はいただいたご祝儀の3割程度の品を選ぶとよいと案内されています。
高額をきっちり半返しすると、「せっかくの気持ちを突き返された」と受け取られることがあります。目上には3分の1(3割)程度に抑え、金額よりもお礼の言葉を丁寧に伝えるほうが喜ばれます。親族間の考え方は家によって違うので、迷ったら家族の年長者に相談してください。
贈る時期|受け取ってから1か月以内が目安
内祝いを贈るタイミングは、結婚式のあとが一般的です。ただし、式がずっと先だったり、式を挙げなかったりする場合もあります。ゼクシィの解説では、そうしたケースではお祝いを受け取ってから1か月以内を目安にお返しを贈るとされています。
お祝いが届いたら、まずその日のうちか翌日には電話やメッセージでお礼を伝えます。品物の手配はそのあとで構いません。「お礼の連絡はすぐ・品物は1か月以内」と二段構えにすると、相手を待たせず、準備にも余裕が生まれます。
のし|紅白10本の結び切り、表書きは「内祝」か「寿」
結婚内祝いののしは、弔事や他のお祝いとは違う結び方を使います。郵便局のネットショップの解説では、結婚内祝いには結びの本数が10本の水引を使うとされています。紅白(地域によっては金銀)で、一度結ぶとほどけない結び切りを選びます。結び切りは「一度きりであってほしい」お祝いに使う結び方で、結婚にふさわしいとされています。
出典: 郵便局のネットショップ「マナー違反に注意!『結婚内祝い』の『のし(熨斗)』の書き方、選び方」 https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_69.aspx
表書きと名入れは、次のように整理できます。
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 水引 | 紅白(または金銀)10本の結び切り |
| 表書き | 「内祝」または「寿」 |
| 下段の名前 | 新しい姓、または夫婦の名前を連名で |
| のしの掛け方 | 郵送が中心なら内のしが選ばれることが多い |
表書きは「内祝」と「寿」のどちらも結婚内祝いに使われます。ゼクシィの解説では、のしは内のしが基本で、下には新しい名字を書くとされています。郵送で贈って誰からか分かりにくくなりそうなときは、メッセージカードに旧姓を添えておくと相手が整理しやすくなります。水引の結び方の意味や、のし紙の内のし・外のしの違いは、水引の種類と意味とのし(熨斗)とはで詳しく解説しています。
お礼状・メッセージを添える
品物を贈るときは、お礼の言葉を一緒に届けると気持ちが伝わります。かしこまった礼状でなくても、メッセージカードにお祝いへの感謝と、二人で新しい生活を始める報告を数行添えるだけで十分です。前述のとおり、旧姓を書き添えておくと、贈り先が「誰からのお返しか」をすぐに把握できます。
弔事のお返しである香典返しとは、水引の色(黒白・双銀)も、句読点を避けるといったことばづかいも別物です。慶事と弔事で作法が入れ替わらないよう、のしと文面はセットで確認してください。
地域・慣習による違い
お返しの金額の考え方や時期、水引の選び方は、地域や家ごとの慣習によって異なる場合があります。この記事は一般的な例のご紹介です。迷ったときは、両家の年長者や品物の注文先(百貨店・ギフト店)に確認するのが確実です。
よくある質問
結婚式に出席してもらった人にも、お返し(内祝い)を贈るべきですか?
基本的には不要とされています。結婚スタイルマガジンの解説では、披露宴に出席したゲストへは料理と引き出物でおもてなしをするのが一般的で、これがいただいたご祝儀のお返し代わりになるため、別途お返しは要らないとされています。お返しが必要になるのは、式に出ていない人からお祝いをいただいた場合です。
結婚祝いのお返しはいくらぐらいが目安ですか?
いわゆる半返しが基本ですが、実際にはいただいた額の半額から3分の1くらいが目安とされています(ゼクシィの解説)。まず自分がいくら分いただいたかを基準にして、その半額〜3分の1程度の品物を選ぶ、と考えると迷いにくくなります。地域や間柄で感覚が変わるため、迷ったら家族の年長者に相談すると確実です。
目上の人から高額のお祝いをもらったときのお返しは?
半額を返すとかえって失礼にあたることがあるとされ、少なめに抑えるのがよいと案内されています(ゼクシィ)。結婚スタイルマガジンの解説では、目上の人へお返しをする場合はいただいたご祝儀の3割程度の品を選ぶとよいとされています。金額よりも、お礼の気持ちを言葉で伝えることが大切です。
結婚内祝いはいつまでに贈ればいいですか?
挙式のあとに贈るのが一般的です。式がずっと先だったり式を挙げなかったりする場合は、お祝いを受け取ってから1か月以内を目安にお返しするとよいとされています(ゼクシィの解説)。届いてすぐお礼の連絡を入れ、品物は改めて手配するという二段構えにすると、相手を待たせません。
結婚内祝いののしはどれを選べばいいですか?表書きは?
紅白10本の結び切りののしを使うのが一般的です(郵便局のネットショップの解説)。表書きは「内祝」または「寿」で、下段には新しい姓、または夫婦の名前を連名で書きます。水引の結び方や名入れの意匠は、水引ののしの各ページで詳しく解説しています。
出典