メインコンテンツへスキップ
作法

香典・ご祝儀

出産祝いの相場|関係別の金額の考え方・渡す時期・のし

出産祝いの相場|関係別の金額の考え方・渡す時期・のし
この記事のまとめ

出産祝いは、母子の体調を最優先に、生後7日ごろのお七夜から生後1か月のお宮参りまでに贈るのが目安です。金額に公的な相場調査はなく、周囲とそろえるのが安心。渡す時期・のしと水引の選び方・二人目や双子の場合まで、贈る側の疑問を整理しました。

結論

出産祝いは、生後7日ごろのお七夜から生後1か月のお宮参りの頃までに、母子の体調を最優先にして贈るのが目安とされています。のし袋は紅白の蝶結び、表書きは「御出産御祝」。金額は関係性で変わり、公的な相場調査はないため、同じ立場の人とそろえるのがいちばん安心です。

贈る側が迷うのは、だいたい次の5つです。

  • 渡す時期 → 生後7日から1か月の間。ただし母子の体調が最優先で、出産前・入院中は贈らない
  • のし → 紅白の蝶結び。表書きは「御出産御祝」。四文字の「祝御出産」は避ける
  • 金額 → 公表された相場調査はない。同僚や友人、親族の年長者と歩調を合わせて決める
  • 現金でも品物でもよい。現金は4・9のつく額を避ける
  • お返し(出産内祝い)で相手に気を使わせないよう、高すぎる額は控える

このページは、出産祝いを「贈る側」のためのまとめです。いただいた側のお返し(出産内祝い)の相場や品選びは、内祝いとはで説明しています。

職場の同僚に赤ちゃんが生まれた、親しい友人が出産した——うれしい知らせのあとに待っているのが、金額・時期・のし袋という三つの迷いです。急ぐものではないので、ひとつずつ決めていきましょう。

いくら贈る?金額は「そろえる」で決める

最初に知りたくなるのが金額です。ただ、出産祝いの相場について、官公庁や業界団体、調査会社による公表調査は見つかりませんでした。ギフト販売店が自社で行ったアンケートは出てきますが、当サイトは出典を示せない金額を数字として載せない方針です。ここでは「いくら」の一覧ではなく、自分の場合の金額にたどり着く決め方をお伝えします。

金額は、相手との関係と、周りの人とのバランスで決まります。次の順で考えると迷いません。

同じ立場の人とそろえる

職場の同僚や友人グループなら、同じ立場の人と金額をそろえるのがいちばん安心です。一人だけ高すぎても低すぎても、受け取る側が「お返しをどうしよう」と気を使います。連名やグループで贈るなら、一人あたりの額を先に相談して決めておきます。

親族は家の前例に合わせる

兄弟姉妹や甥・姪など親族へのお祝いは、家ごとの慣習が幅を利かせます。過去に誰かが贈ったときの額を、家の年長者に聞くのがいちばん実情に近い答えです。「うちはこのくらい」という前例があれば、それに合わせておけば外しません。

相手のお返しの負担まで考える

出産祝いには、いただいた側がお返し(出産内祝い)を用意する慣習があります。金額が大きいほど、相手はお返しの品選びと出費に頭を悩ませます。親しい間柄でも、相手に気を使わせない額にとどめるのが、いちばんの気配りになります。

いつ渡す?母子の体調がなにより優先

出産祝いを贈る時期は、生後7日ごろの「お七夜(おしちや・命名を祝う日)」から、生後1か月ごろの「お宮参り」までが目安とされています。大丸松坂屋の解説でも、出産後1週間から1か月以内、退院後や命名などの節目に合わせるのが目安と案内されています。

ただ、日にちよりも先に置きたいのが母子の体調です。出産直後のお母さんは、体力が戻っていないことも、入院が続いていることもあります。小田急百貨店の解説では、出産後のお母さんは体調が不安定な場合もあるため手渡しは避けるのが無難とし、訪問するなら相手の体調を確認するよう案内しています。早く届けようと焦るより、退院して家が落ち着いた頃を見計らうほうが、相手の負担になりません。

避けたいのは、出産前に贈ることです。ハーモニックの解説でも、出産前に贈るのは縁起の面から避けるとされています。無事に生まれたことを確かめてから動きます。

時期の目安を、赤ちゃんの節目に沿って並べます。

時期節目贈り方の目安
出産前縁起の面から避ける(ハーモニックの解説)
生後7日ごろお七夜(命名を祝う日)ここから贈る時期に入る
退院後〜生後1か月ごろお宮参りここまでが目安。手渡しは避け、家が落ち着いた頃を見計らう
生後100日ごろお食い初め1か月を過ぎた場合も、この頃までに一言添えて贈れば失礼にあたらないとされる

時期を過ぎてしまったら

報告を聞き逃していた、しばらく会えなかったといった事情で、1か月を過ぎることもあります。その場合も、お宮参りやお食い初め(生後100日ごろ)の頃までに、「遅くなってごめんね」と一言添えて贈れば、失礼にはあたらないとされています。間に合わないからと見送るより、気持ちを届けるほうが喜ばれます。

のし袋は「紅白の蝶結び」を選ぶ

売り場ののし袋(ご祝儀袋)は、水引の結び方で選びます。出産祝いに使うのは、紅白の蝶結び(花結び)です。

蝶結びは、ほどいて何度でも結び直せる結び方です。「何度あってもうれしいお祝い」に使うものとされ、出産のように繰り返し祝いたいことに向いています。

項目出産祝い結婚祝い
水引の結び方紅白の蝶結び(花結び)結び切り・あわじ結び
その結び方の意味ほどいて何度でも結び直せる=何度あってもうれしいお祝いに使う一度きりを表す
水引の本数5本が標準的
表書き「御出産御祝」(「御祝」でも可)。四文字の「祝御出産」は避ける

結婚祝いに使う結び切りやあわじ結びは、出産祝いには使いません。水引の意味と使い分けは水引の種類と意味にまとめています。

表書きは「御出産御祝」

水引の上に書く表書きは、「御出産御祝」が最もよく使われます。「御祝」でも差し支えありません。避けたいのは、「祝御出産」のように四文字になる書き方です。四という数を気にする人もいるため、三文字以下にしておくと無難とされています。

名前は、水引の下の中央に、表書きよりやや小さめに書きます。

  • 一人で贈る → 中央にフルネーム
  • 夫婦で贈る → 中央に夫のフルネーム、その左に妻の名前を添える
  • 何人かの連名で贈る → 書き方が変わるため、のし(熨斗)とはで確認する

文字は筆や筆ペンを使い、濃い黒の墨で書きます。薄い墨は香典など弔事で使うものなので、お祝いには使いません。ボールペンやサインペンは略式の扱いになります。

外のしと内のし

のし紙のかけ方には、包装紙の外側にかける「外のし」と、内側にかける「内のし」があります。使い分けは渡し方で決めます。

  • 手渡しする → 外のし。表書きがすぐ見えて、お祝いの気持ちが伝わります
  • 配送で送る → 内のし。配送中にのし紙が汚れたり破れたりするのを防げます

直接会って渡すなら外のし、宅配なら内のし、と覚えておけば迷いません。

現金と品物、どちらでもいい

出産祝いは、現金でも品物でも差し支えないとされています。大丸松坂屋の解説でも、現金やカタログギフト、現物のいずれかで贈ることが多いと案内されています。

現金を包むときに気をつけたいのが金額の数字です。4(死)や9(苦)を連想させる額は、お祝いの場では避ける慣習があります(ハーモニックの解説)。お札は新札を用意し、袋の表側に肖像がくるよう向きをそろえて入れます。

品物を選ぶなら、相手がすでに持っているものと重ならないものが親切です。とくに二人目以降は、ベビー用品がひと通りそろっていることが多いため、いくつあっても困らない消耗品や、相手が好きに選べるカタログギフトが無難とされています。

二人目・双子のときの考え方

二人目・三人目

一人目のときと同じようにお祝いするのが基本とされています。出産祝いは生まれた赤ちゃんへのお祝いなので、子どもごとに贈るのが自然です。小田急百貨店の解説でも、二人目も一人目と同様にお祝いするのがよいとしつつ、「一人目でいただいたのでお気遣いなく」と言われている場合は無理に贈らなくてよいと案内しています。

双子

双子でも、ご祝儀袋はひとつで問題ないとされています。赤ちゃんが二人であることを踏まえ、通常よりやや多めにする考え方もありますが、相手に気を使わせない範囲で十分です(ハーモニックの解説)。品物なら、二人がそろって使えるものやおそろいのものが喜ばれます。

お返し(出産内祝い)に気を使わせない

出産祝いを受け取った側は、お返しとして「出産内祝い」を用意する慣習があります。贈る側にできる配慮は、相手がお返しに悩まない額にとどめることです。高額すぎると、相手はお返しの品選びと出費に頭を抱えます。「お返しはいらないからね」と一言添えるのも、親しい間柄なら相手の気持ちが軽くなります。お返しの相場や時期の考え方は、内祝いとはにまとめています。

地域・慣習による違い

のしの表書きや金額の考え方、贈る時期は、地域や家、間柄によって異なる場合があります。この記事は一般的な例のご紹介です。迷ったときは、同じ立場で贈る人や家の年長者に相談すると、その土地・その家に合った形が見えてきます。

#出産祝い #のし #水引 #慶事マナー

よくある質問

出産祝いはいつ渡すのがいいですか?

生後7日ごろのお七夜から、生後1か月のお宮参りの頃までが目安とされています。ただし母子の体調が最優先で、出産前や入院中は避けます。退院して家が落ち着いた頃を見計らって贈れば十分です。時期を過ぎてしまっても、お宮参りやお食い初めの頃までに「遅くなってごめんね」と一言添えれば失礼にはあたりません。

出産祝いののしの表書きはどう書きますか?

紅白の蝶結びの水引に、「御出産御祝」や「御祝」と書くのが一般的とされています。四文字になる「祝御出産」は避けて三文字以下にすると無難です。名前は水引の下に、表書きよりやや小さめに書きます。夫婦で贈るなら中央に夫のフルネーム、その左に妻の名前を添える形が知られています。

二人目や三人目にも出産祝いは必要ですか?

一人目と同じようにお祝いするのが基本とされています。出産祝いは生まれた赤ちゃんへのお祝いなので、子どもごとに贈るのが自然です。ただし「一人目でいただいたのでお気遣いなく」と言われている場合は、無理に贈らなくても問題ないとされています。

双子への出産祝いはどうすればいいですか?

ご祝儀袋はひとつで問題ないとされています。赤ちゃんが二人であることを踏まえて通常よりやや多めにする考え方もありますが、相手に気を使わせない範囲で十分です。品物なら、二人がそろって使えるものやおそろいのものが喜ばれます。

出産祝いは現金と品物のどちらがいいですか?

どちらでも差し支えないとされています。現金やカタログギフト、ベビー用品などの現物で贈られることが多いです。現金を包むときは、4(死)や9(苦)を連想させる金額を避ける慣習があります。品物なら、相手がすでに持っているものと重なりにくいものを選ぶと親切です。

出典

  1. 小田急百貨店「【出産祝い】のしなど贈り方のマナーや相場価格」
  2. 大丸松坂屋オンラインストア「出産祝いの相場はいくら?関係別・年代別マナー完全ガイド」
  3. ハーモニック「出産祝いの『のし』完全ガイド!書き方や『外のし』と『内のし』の使い分けを解説」
  4. ハーモニック「出産祝いを贈る前に知っておきたいタブーとマナー」
  5. ハーモニック「双子の出産祝いの金額相場とは?贈り方のマナーや双子におすすめのギフトを紹介」
  6. 小田急百貨店オンラインショッピング「【2024年】2人目の出産祝いで喜ばれるプレゼント15選」