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曹洞宗のお布施|考え方・表書き・渡し方

曹洞宗のお布施|考え方・表書き・渡し方
この記事のまとめ

曹洞宗の公式サイトは、御布施を葬儀や法事でお寺や僧侶へのお礼に使う金包みと説明しています。表書きは「御布施」または「御法礼」。金額に全国一律の定めはないため、菩提寺への確かめ方と、日取り相談から当日の渡し方までをまとめました。

結論

曹洞宗のお布施は、公式サイトの言葉を借りれば「お寺や僧侶へのお礼の金包み」です。表書きは「御布施」または「御法礼」。金額に全国一律の定めはないので、法事の日取りを菩提寺に相談するタイミング(遅くとも1か月前が目安)で、お布施と塔婆の費用も一緒に確認するのが、いちばん確実で失礼のない進め方です。

このページは「曹洞宗の葬儀・法事で施主が寺院に包むお布施」の専用ページです。袋の選び方や調査データの読み方などお布施全般の基本はお布施の相場と渡し方に、曹洞宗の焼香作法は曹洞宗の焼香に分けています。

曹洞宗のお布施の考え方

曹洞宗の公式サイト・曹洞禅ネットの「法事の営み方」では、御布施は葬儀や法事などでお寺や僧侶へのお礼の金包みに使うものと説明され、同じ意味の表書きとして「御法礼(ごほうれい)」も挙げられています。

同じページでは法事の意味も説明されています。法事とは本来お釈迦さまの教え、仏さまの心を知るということでしたが、しだいに故人への供養(追善供養)を勤めることが一般的に法事と呼ばれるようになった、と。施主が仏前にお供えをし、読経してもらうことで善根の功徳を積む。その営みを支えてくれた寺院へのお礼がお布施、という流れです。

ちなみに、亡くなった方はすぐに仏になると考えて追善供養をしない浄土真宗では、お布施の位置づけも「お礼」ではなく「仏さまへのお供え」と説明されます。宗派で考え方がどう変わるかは浄土真宗のお布施と読み比べてみてください。

金額はどう決める?

お布施の金額に全国一律の定めはありません。仏教界の連合団体である全日本仏教会は、お布施の価格一覧を掲載した葬儀情報サイトに削除を要請し(2011年)、お布施は仏教的行為の一環であり価格一覧表示は喜捨の精神に反する、という立場を示しています。法要別のお布施だけを集計した信頼できる公開調査も確認できていないため、当サイトでは「曹洞宗の一周忌ならいくら」といった金額を挙げていません。

現実的な確かめ方は次の順です。

  1. 菩提寺に直接尋ねる。「皆さまどのくらい包まれていますか」という聞き方なら、目安を教えてもらえることが多いです
  2. 親族の年長者に聞く。同じ菩提寺と付き合ってきた家族が過去に包んだ金額が、いちばん実態に近い参考になります
  3. 葬儀社や法要会館に聞く。地域の相場感を把握しています

曹洞宗公式サイトでは、年回法要は祥月命日またはお逮夜(前日の夜)に営むのが正式で、遅くとも1か月前までに菩提寺と相談して日程を決める、と案内されています。この日取り相談の電話が、お布施の目安を尋ねる自然なタイミングです。日程がまだ決まっていなければ、法要日程計算機で候補日を出してから連絡するとスムーズです。

塔婆の費用は別に確認する

曹洞宗の法事では、供養のしるしとして塔婆(とうば・卒塔婆)を建てることがあります。公式サイトの法事の案内でも、案内状に塔婆建立の有無を記載するなど、塔婆は法事の準備段階で決めておく事項とされています。

塔婆の費用は寺院ごとに定めがあることが多く、お布施とは別に包むのが一般的です。建てる本数(施主だけか、参列する親族も建てるか)で変わるため、日取りの相談時に「塔婆は一本いくらでお願いすればよいですか」と一緒に確認してください。塔婆の費用は定めを教えてもらえることがほとんどで、お布施より聞きやすい項目です。

表書きと袋の書き方

表面の上段に「御布施」または「御法礼」、下段に施主の姓(または〇〇家、フルネーム)を書きます。墨は薄墨ではなく普通の黒です。袋は白無地の封筒か、「御布施」と印刷された市販の封筒で問題ありません。

なお、参列者側が持参する金包みは別物です。曹洞宗公式サイトの整理では、葬儀のときに霊前に供えるのが「御霊前」、法事のときに仏前に供えるのが「御仏前」、僧侶・寺院へのお礼が「御布施」です。参列者側の書き方は香典の書き方御霊前と御仏前の違いをご覧ください。

渡し方とタイミング

お布施は手渡しを避け、切手盆(小さな黒いお盆)か袱紗に載せて、文字の向きを僧侶側に回して差し出します。渡すタイミングは、法要が始まる前の挨拶のときか、法要後にお礼を伝えるときが一般的です。

僧侶に自宅や墓地まで出向いてもらった場合は御車代を、法要後の会食を僧侶が辞退された場合は御膳料を、それぞれ別の白無地封筒で包む慣習があります。袱紗の扱いは袱紗とはで図解しています。

戒名とお布施の関係

曹洞宗の公式FAQでは、戒名とは戒を受け仏弟子となったものが授かる名前であり、自分で好きな名を付けるものではなく、住職から授けられるものと案内されています。つまり戒名は「買う」ものではなく授かるものです。

そのため「戒名料」という独立した価格表があるわけではなく、葬儀のお布施に含めるか、別に包むかの扱いも寺院によって異なります。ここも菩提寺への確認が確実です。戒名の位や一般的な考え方は戒名とはにまとめています。

宗派・地域・寺院による違い

お布施や塔婆の慣わしは、同じ曹洞宗でも地域や寺院によって異なります。この記事は宗派公式サイトの案内と一般的な例のご紹介です。迷ったときは、菩提寺や式を担当する葬儀社に確認するのが確実です。

関連ページ

#曹洞宗 #お布施 #御法礼 #法事

よくある質問

曹洞宗のお布施の相場はいくらですか?

全国一律の定めはなく、法要別のお布施だけを集計した信頼できる公開調査も確認できていないため、当サイトでは金額を挙げていません。菩提寺に「皆さまどのくらい包まれていますか」と尋ねるのが確実です。金額を聞くこと自体は失礼にあたらないとされています。

表書きは「御布施」と「御法礼」のどちらを書きますか?

どちらも使われます。曹洞宗の公式サイトでは、僧侶や寺院へのお礼の金包みとして「御布施」が挙げられ、「御法礼」も同様に使うと案内されています。迷ったら広く通じる「御布施」を選べば問題ありません。

お布施はいつ渡しますか?

法要が始まる前の挨拶のときか、法要後にお礼を伝えるときが一般的です。手渡しは避け、切手盆(小さなお盆)か袱紗に載せ、文字の向きを僧侶側に回して差し出します。

塔婆を建てる場合の費用はどうなりますか?

塔婆の費用は寺院ごとに定めがあることが多く、お布施とは別に包むのが一般的です。曹洞宗公式サイトの法事の案内でも、塔婆建立の有無は事前に決めておく事項とされています。法事の日取りを菩提寺に相談するときに、塔婆の本数と費用も一緒に確認してください。

戒名のお礼は別に包むのですか?

曹洞宗の公式FAQでは、戒名は戒を受け仏弟子となった証として住職から授けられる名前で、自分で付けるものではないと案内されています。名前の代金という位置づけではないため、葬儀のお布施に含めるかどうかの扱いは寺院によります。菩提寺に直接確認してください。

出典

  1. 曹洞宗 曹洞禅ネット「法事の営み方」
  2. 曹洞宗 曹洞禅ネット「よくあるご質問(FAQ)」
  3. 全日本仏教会「『葬儀本.com』に掲載されているお布施の価格一覧に対して削除の要請」(2011年)