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葬儀・マナー

家族葬とは|流れ・費用・呼ぶ範囲の決め方

家族葬とは|流れ・費用・呼ぶ範囲の決め方
この記事のまとめ

家族葬は、親族や親しい人を中心に参列者を絞って営む葬儀の呼び名で、通夜・告別式の流れは一般葬と変わりません。2026年の全国調査では47.0%と最多の形式です。呼ぶ範囲の決め方と呼ばない方への伝え方、注意点をまとめました。

結論

家族葬は、親族や親しい人を中心に、参列者の範囲を絞って営む葬儀の呼び名です。通夜と告別式を行う点は一般葬と変わりません。鎌倉新書の全国調査(2026年)では47.0%と、いま最も選ばれている形式です。誰を呼ぶかに決まりはなく、「故人が最期に会いたかった人はだれか」を軸に家族で決めて差し支えありません。

このページで扱うのは、家族葬の意味・流れ・呼ぶ範囲の決め方・注意点です。費用の金額と内訳は家族葬の費用相場|内訳と抑え方に分けてまとめているので、金額を知りたい方はそちらからどうぞ。

いま検討中の方は、この4点を押さえてください。

  • 家族葬に決まった定義はない。参列者を絞った葬儀の総称
  • 式の流れは一般葬と同じ。違うのは「訃報を誰に・いつ知らせるか」
  • 呼ぶ範囲は「迷ったら声をかける」ほうが後悔が残りにくい
  • 呼ばなかった方には、葬儀後に書面で報告するのが一般的

家族葬とはどんな葬儀か

家族葬には、「ここからここまでが家族葬」と線を引いた公的な定義がありません。葬儀社によってプランの中身も違います。共通しているのは、参列してほしい人にだけ声をかけ、それ以外の方の参列を遠慮してもらう、という参列範囲の考え方です。

裏を返すと、家族葬は「規模の小さい特別な儀式」ではありません。通夜があり、告別式があり、火葬がある。式そのものは一般葬と同じ骨組みで、変わるのは会場にいる人の数と顔ぶれです。

どのくらい選ばれているか

鎌倉新書が2年ごとに実施している「お葬式に関する全国調査」の第7回(2026年、喪主経験者2,000名対象)では、葬儀形式の内訳は次のとおりでした。

葬儀形式実施割合
家族葬47.0%
一般葬30.2%
一日葬11.9%
直葬・火葬式10.8%

出典: 株式会社鎌倉新書「【第7回】お葬式に関する全国調査(2026年)」(2026年) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000009951.html

家族葬が47.0%で最多です。前回調査(2024年)の50.0%からはやや減り、通夜を省く一日葬や、式を行わない直葬・火葬式に少しずつ分散しています。「身内中心で送る」という流れ自体は定着したうえで、形の選び方が細かくなってきた、と読める数字です。

家族葬の流れ|式は一般葬と同じ、違うのは連絡

家族葬でも、危篤・ご逝去から搬送・安置、葬儀社との打ち合わせ、納棺、通夜、葬儀・告別式、火葬へと進む順番は変わりません。段階ごとの詳しい動きは葬儀の流れ|危篤から初七日までにまとめています。

一般葬と実務で変わるのは、次の3点です。

  1. 訃報の知らせ方 — 参列してほしい方にだけ、日時と会場を伝えます。呼ばない方には葬儀後に知らせるか、知らせる場合は「葬儀は近親者のみで行います」と添えて、参列をお願いしない意思を明確にします
  2. 香典・供花・弔電の受け方 — 受け取るか辞退するかを家族で先に決め、訃報の連絡に明記します。あいまいなままだと、送る側も受ける側も迷います
  3. 葬儀後の対応 — 参列しなかった方への報告と、後日の弔問への応対が残ります(後述の注意点で詳しく触れます)

呼ぶ範囲の決め方

いちばん悩ましいのがここです。「親族のどこまでを呼ぶか」に正解はありませんが、決めるときの物差しはあります。

判断の物差し3つ

  1. 故人を基準にする — 「何親等まで」という機械的な線引きより、「故人が最期に会いたかった人か」「故人の晩年を知っている人か」で考えると、家族の間で合意しやすくなります
  2. 迷ったら声をかける — 呼んで後悔することはほとんどありませんが、呼ばなかった後悔は式が終わってから取り返せません。参列するかどうかは相手が決められるので、迷う相手には知らせるほうが安全です
  3. 同じ立場はそろえる — 例えば故人のきょうだいのうち一人だけ呼ばない、といった差をつけると、後々の親族関係に響きます。「きょうだいまで」「おじ・おばまで」のように、立場の単位で線を引くともめにくくなります

決めた範囲は、喪主ひとりで抱えず、家族・近い親族と共有してから連絡に移ってください。「聞いていなかった」が、家族葬でいちばん起きやすい行き違いです。

呼ばない方への伝え方

葬儀前に知らせると「参列すべきか」を相手に迷わせてしまうため、呼ばない方には葬儀を終えてから報告するのが一般的です。はがきや手紙では、次のような形が使われています。

父 〇〇 儀 去る〇月〇日に永眠いたしました 葬儀は近親者のみにて相済ませました 本来であればすぐにお知らせすべきところ ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます 生前のご厚誼に心より御礼申し上げます

故人と特に親しかった方には、はがきだけで済ませず電話を添えると、気持ちの行き違いが残りにくくなります。

家族葬のメリットと注意点

メリット

  • 参列者への応対が減り、家族が故人のそばで過ごす時間を持ちやすい
  • 参列者の人数に連動する飲食・返礼品の準備が小さくなる
  • 高齢の親族に負担の少ない、静かな式にしやすい

注意点(後悔が残りやすいところ)

  • 香典も少なくなる — 会葬者が減れば受け取る香典も減ります。「家族葬なら安い」とは言い切れない事情は、費用相場のページで数字とあわせて説明しています
  • 葬儀後の弔問が続くことがある — 訃報を後から知った方が、日を置いて自宅に弔問に見えます。式の応対は減っても、その後の応対が細く長く続く場合があることは、家族葬を選ぶ前に知っておきたい点です
  • 親族の理解を先に得る — 「呼ばれなかった」「ちゃんとした式をしないのか」という声は、事前のひとことで防げることがほとんどです。決定事項として通告するのではなく、決める前に相談の形で伝えるのが穏当です
  • 辞退の意思は具体的に — 香典・供花・弔電のどれを辞退するのかを訃報に明記します。供花の扱いに迷う方が多いので、送る側の作法は供花の手配、弔電は弔電の送り方を案内できるようにしておくと親切です

地域・寺院による違い

葬儀の形式や参列の慣習は、地域や寺院、家ごとの考え方によって異なります。この記事は一般的な例のご紹介です。菩提寺がある場合は、家族葬にする旨を早めに伝えて相談してください。

費用が気になったら

家族葬の費用は、参列人数・地域・プランの中身で大きく変わります。2026年公表の全国調査に基づく平均額と内訳、見積もりで確認すべきポイントは家族葬の費用相場|内訳と抑え方【出典つき】にまとめました。

葬儀を終えたあとは、四十九日法要や納骨、お墓の検討が続きます。葬儀後にやることの全体像は終活・墓じまいのガイドから辿れます。

関連ページ

#家族葬 #葬儀 #呼ぶ範囲 #訃報

よくある質問

家族葬は何人くらいで行うものですか?

人数の決まりはありません。家族葬という言葉には業界共通の定義がなく、同居の家族だけで営む場合も、親族と親しい友人まで声をかける場合も、いずれも家族葬と呼ばれています。誰まで呼ぶかは家庭ごとに決めて差し支えありません。

家族葬と一般葬では、どちらを選ぶ人が多いですか?

鎌倉新書の「第7回 お葬式に関する全国調査」(2026年)では、家族葬が47.0%で最多、一般葬は30.2%でした。前回調査(2024年)の50.0%からはわずかに減り、一日葬や直葬・火葬式を選ぶ人が増えています。

家族葬に呼ばれていない場合、参列してはいけませんか?

遺族が参列者の範囲を絞っている以上、案内がなければ参列は控えるのが礼儀とされています。お悔やみを伝えたいときは、後日の弔問が可能かを遺族に確認するか、手紙で気持ちを伝えます。香典や供花も、辞退の案内があるときは無理に送りません。

家族葬の費用はいくらくらいかかりますか?

鎌倉新書の「第7回 お葬式に関する全国調査」(2026年)では、家族葬の葬儀費用は平均96.39万円でした。内訳と抑え方の考え方は、家族葬の費用相場のページに分けてまとめています。

会社には家族葬だとどう伝えればいいですか?

忌引きの連絡とあわせて「葬儀は近親者のみで執り行います」と伝えます。参列や香典・供花を辞退する場合は、その旨もはっきり添えてください。先に伝えておくと、会社側も対応に迷いません。

出典

  1. 株式会社鎌倉新書「【第7回】お葬式に関する全国調査(2026年)」(2026年・プレスリリース)
  2. 株式会社鎌倉新書「【第7回】お葬式に関する全国調査(2026年)」(2026年・ニュースリリース)