喪中見舞いは、喪中はがきを受け取った側が送るお悔やみの便りです。年賀状は控え、お悔やみの言葉やお線香などを年内に届けます。返事は必須ではありませんが、送ると丁寧です。時期・はがきの選び方・寒中見舞いとの違い・そのまま使える文例を出典つきでまとめました。
喪中見舞いは、喪中はがきを受け取った側が送る、お悔やみと年始の挨拶を控える旨の便りです。年賀状は控え、お悔やみの言葉や、お線香などの品物を年内に届けます。返事そのものは必須ではありませんが、送ると丁寧です。年内に間に合わなければ、松の内明けの寒中見舞いに切り替えます。
喪中はがきを受け取って、「年賀状は出せないけれど、このまま何もしないのも気になる」というときの選択肢が喪中見舞いです。押さえる点は3つです。
- 送る側 → 喪中はがきを受け取った人(送り手ではなく受け取った側)
- 時期 → 受け取ったらすぐ〜年内。間に合わなければ寒中見舞い
- 中身 → お悔やみのはがき・手紙。お線香などの品物を添えることもある
喪中見舞いとは|受け取った側から送るお悔やみ
喪中見舞いは、喪中はがき(年賀欠礼状)を受け取った人が、送り主へ送るお悔やみの便りです。家族葬の解説では、「喪中見舞いとは、喪中の方へお悔やみの気持ちを伝えるはがきやお悔やみ状のほかに、お悔やみの品や香典をお送りすること」と案内されています。
喪中はがきで初めて訃報を知る、ということは珍しくありません。年賀状は控えつつ、「お知らせをありがとうございました。お力落としのないように」という気持ちを伝えるのが喪中見舞いです。NTT西日本(D-MAIL)の解説でも、「『喪中はがき』に対して『喪中見舞い』で応えるという方が増えつつあり、新たな礼節として広がりを見せている」とされています。
喪中はがきを出す側の時期や範囲については、喪中はがき|いつまでに出す・出す範囲と相手にまとめています。
喪中はがきを受け取ったあとの選択肢
返事の形はひとつではありません。年内に届けるか、年明けに切り替えるかで選び方が変わります。
| 選択肢 | 送る時期 | 中身 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| 年賀状を控えるだけ | ― | 返事は出さない | 返事そのものは必須ではない。負担が大きいとき |
| 喪中見舞いのはがき・手紙 | 受け取ったらすぐ〜年内 | お悔やみの言葉 | 喪中はがきで訃報を初めて知ったとき |
| 品物を添えた喪中見舞い | 受け取ったらすぐ〜年内 | お線香・進物用ろうそくなど+お悔やみの一言 | 香を手向ける気持ちも届けたいとき |
| 寒中見舞い | 松の内明け〜立春 | お悔やみと寒さの挨拶 | 年内に間に合わなかったとき |
「―」は、その項目にあたるものがないことを表します。
いつ送る?|受け取ったら年内に
喪中見舞いは、喪中はがきを受け取ったらできるだけ早く送るのがよいとされています。家族葬の解説では、「喪中はがきは12月中旬までに届きますので、可能であれば年内には届くように送るのが好ましい」と案内されています。
年内に間に合わないこともあります。その場合は無理をせず、松の内が明けてから寒中見舞いでお悔やみを伝えます。家族葬の解説でも、「年内に送れなかった場合には、寒中見舞いとしてお悔やみの言葉を伝えるのが通例」とされています。
喪中見舞いと寒中見舞いの違い
どちらもお祝いの言葉を使わない便りなので混同しやすいのですが、送る時期が違います。
| 喪中見舞い | 寒中見舞い | |
|---|---|---|
| 時期 | 喪中はがきを受け取ってすぐ〜年内 | 松の内明け(関東は1月8日以降)〜立春(2月4日ごろ) |
| きっかけ | 喪中はがきが届いたとき | 年賀状の返礼・寒さの挨拶・喪中の報告など |
年内に喪中見舞いが間に合えばそのまま送り、間に合わなければ年明けの寒中見舞いに切り替える、と考えると迷いません。寒中見舞いの時期や文例は寒中見舞い|時期・文例・喪中はがきの代わりに出す場合にまとめています。
何を送る?|はがき・手紙・お線香
喪中見舞いは、お悔やみを書いたはがきや手紙だけでも十分です。加えて、お線香などの品物を添える形もあります。日本香堂の解説では、「喪中はがきが届いたら年賀状は控えつつも『喪中見舞い』としてまごころを香りに託してお線香をお贈りしませんか」と、お線香を贈る方法が案内されています。
品物を送るときも、はがきや手紙にお悔やみの一言を添えます。高価すぎる品はかえって相手に気を使わせるため、お線香や進物用のろうそくなど、負担にならないものが選ばれています。
はがき・切手の選び方
はがきは、お祝い用の年賀はがきを避けて、落ち着いたデザインのものを使います。フタバの解説では、「色はグレー系やブルー系など落ち着いたトーンのものを選び、柄も派手すぎないものがよい」「最近は喪中見舞い用のはがきも販売されているので、専用のものを選ぶと失礼にならず安心」と案内されています。
切手は通常切手で問題ありません。フタバの解説では「弔事用の切手か通常切手のどちらか」でよいとされる一方、家族葬の解説では弔事用の花文様切手を避けて普通切手を勧めています。見解が分かれる部分なので、迷ったら通常切手を選べば失礼になりません。
| 選ぶもの | 選ぶとよいもの | 避けるもの | 解説で見解が分かれるところ |
|---|---|---|---|
| はがきの種類 | 通常はがき・私製はがき。市販の喪中見舞い用はがきも使える | お祝い用の年賀はがき | ―(分かれていない) |
| 色柄 | グレー系・ブルー系など落ち着いたトーン | 派手すぎる柄 | ―(分かれていない) |
| 切手 | 通常切手 | ―(指定なし) | 家族葬は普通切手を勧め、フタバは弔事用でもよいとする |
「―」は、確認した解説に記載が見あたらなかったことを表します。
喪中見舞いの文例|そのまま使える3パターン
構成は「①お知らせへのお礼 → ②お悔やみ → ③相手を気づかう結び」が基本です。お祝いの言葉(おめでとう・賀正など)は使いません。
| 文例 | 向いている場面 | 書き出しに置くこと | 結びで触れること |
|---|---|---|---|
| 文例1 | 訃報を知っていて、はがき・手紙だけを送る | ご挨拶状へのお礼 | 相手の体調を気づかう言葉 |
| 文例2 | お線香などの品物を添えて送る | ご服喪中と伺ったというお悔やみ | 送った品をご霊前に供えてほしい旨 |
| 文例3 | 喪中はがきで初めて訃報を知った | 存じ上げなかったお詫び | 家族が穏やかに過ごせるよう祈る言葉 |
文例1|基本形
喪中お見舞い申し上げます
ご丁寧なご挨拶状をいただき ありがとうございました ◯◯様のご逝去を知り 心よりお悔やみ申し上げます 寒さ厳しき折 どうぞお身体を大切にお過ごしください
文例2|お線香などの品物を添える場合
喪中お見舞い申し上げます
このたびはご服喪中と伺い 謹んでお悔やみ申し上げます ささやかではございますが 心ばかりの品をお送りいたします ご霊前にお供えいただければ幸いです
文例3|訃報を初めて知った場合
喪中お見舞い申し上げます
お知らせをいただくまで存じ上げず 失礼いたしました 遅ればせながら ◯◯様のご冥福をお祈り申し上げます ご家族の皆さまが穏やかに過ごされますようお祈りしております
お悔やみの言い回しは、相手の宗教・宗派によってふさわしい言葉が変わることがあります。避けたい忌み言葉とあわせてお悔やみの言葉一覧で確認できます。
地域・家ごとの慣習について
喪中見舞いの送り方や品物の選び方は、地域や家ごとの慣習によって幅があります。この記事は大手事業者の解説に基づく一般的な例のご紹介です。返事そのものは必須ではないため、負担にならない範囲で気持ちを伝えれば十分です。
よくある質問
喪中はがきが届いたら、返事は必要ですか?
喪中はがきに喪中見舞いで応える方が増えており、送ると丁寧です(家族葬・NTT西日本の解説)。返事そのものが義務というわけではありませんが、お悔やみと年始の挨拶を控える旨を一言伝えると気持ちが伝わります。送る場合は年内、間に合わなければ松の内明けの寒中見舞いにします。
喪中見舞いはいつまでに送ればいいですか?
喪中はがきを受け取ったら、できるだけ早く送るのが好ましいとされています。家族葬の解説では、喪中はがきは12月中旬までに届くことが多いため、可能であれば年内に届くように送るのがよいと案内されています。年内に間に合わなかった場合は、松の内が明けてから寒中見舞いとしてお悔やみを伝えます。
喪中見舞いにお線香を添えてもいいですか?
添えられます。喪中見舞いは、お悔やみのはがきや手紙のほかに、お線香などの品物を送る形でも贈られます。日本香堂の解説でも、喪中はがきが届いたらお線香を喪中見舞いとして贈る方法が案内されています。品物を送る場合も、はがきや手紙にお悔やみの一言を添えると気持ちが伝わります。
喪中見舞いと寒中見舞いはどう違いますか?
送る時期が違います。喪中見舞いは喪中はがきを受け取ってすぐ〜年内に送るお悔やみの便りです。寒中見舞いは松の内が明けてから(関東は1月8日以降)立春(2月4日ごろ)までに送る挨拶状で、年内に喪中見舞いが間に合わなかったときの受け皿にもなります。
喪中見舞いにはどんなはがき・切手を使いますか?
お祝い用の年賀はがきは避け、グレーやブルー系など落ち着いたデザインのはがきを使います。喪中見舞い用のはがきも市販されています。切手は通常切手で問題ありません(弔事用の花文様切手を避けて通常切手を勧める解説もあり、事業者によって見解が分かれます)。
出典