叔父・叔母の葬儀で実際に包まれた香典は、1万円が最多回答額です(全互協・令和3年度調査)。実際の額は付き合いの深さや地域で変わります。年代別の調査データ一覧と、30秒で目安がわかる香典相場診断つき。
叔父・叔母の葬儀で実際に包まれた香典は、1万円が最多回答額です(全互協・令和3年度調査)。データのある30代〜60代以上のどの年代でも最多回答額は1万円で、平均額は18,285円でした。あなたの続柄と年代に当てはめた目安は、香典相場診断で30秒で確認できます。
要点は次の4つです。
- 最多回答額は1万円。データのある全年代で共通
- 平均額は18,285円。年代が上がるほど平均は高くなる傾向
- 金額は4・9の付く額と偶数を避けるのがタブーとされる
- 表書きは通夜・葬儀なら「御霊前」が一般的(浄土真宗は「御仏前」)
叔父・叔母の香典、いくら包んだ人が多い?
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)が、葬儀の会葬者5,177名から回答を得た「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)では、おじ・おばへの香典は次のとおりでした。
| 年代 | 最多回答額 | 平均額 |
|---|---|---|
| 全体 | 10,000円 | 18,285円 |
| 10代〜20代 | — | 28,500円 |
| 30代 | 10,000円 | 9,364円 |
| 40代 | 10,000円 | 14,839円 |
| 50代 | 10,000円 | 16,013円 |
| 60代以上 | 10,000円 | 24,000円 |
—=調査データなし(全互協調査でサンプル僅少のため非公表)
出典: 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)
読み方の注意が3つあります。
- これは通夜・葬儀で実際に包まれた額の実態調査です。「この額を包むべき」という推奨額ではありません
- 「調査データなし」は、該当サンプルが得られなかったか僅少のため集計されていないセルです
- 報告書は、最多回答額と平均額の差が大きい続柄について、一部の高額な回答が平均を引き上げていると分析しています。多くの人が実際に包んだ額に近いのは最多回答額です
年代別に見ると、最多回答額は1万円のまま動かない一方で、平均額は50代で16,013円、60代以上では24,000円まで上がります。年齢や立場が上がるほど、1万円に上乗せして包む人が一定数いることが数字に表れています。ほかの続柄との比較は香典相場早見表にまとめています。
「伯父・伯母」と「叔父・叔母」で金額は変わる?
漢字の使い分けとしては、親の兄・姉が「伯父・伯母」、親の弟・妹が「叔父・叔母」です。呼び方は分かれますが、参照した調査は「おじ・おば」という一つの区分で集計されており、伯父か叔父かで金額の目安が変わるというデータはありません。
また、血縁のおじ・おばか、配偶者側(義理)のおじ・おばかも、この調査では区分されていません。
金額を決めるときの3つの軸
同じ「叔父・叔母」でも、実際に包む額は次の3つで変わります。
- 付き合いの深さ。幼い頃から世話になった叔父と、ほとんど会ったことのない叔母では、包む額の感覚が変わるのが自然です
- 夫婦で参列するかどうか。夫婦なら香典袋は連名で1つにまとめるのが一般的です
- 通夜ぶるまいや会食に出るかどうか。出席する場合は、その分をふまえて決める配慮が広く行われています
親族の香典は、いとこ同士など同じ立場の親族と足並みをそろえる家も多くあります。迷ったら、親や親族の年長者に「うちはいくら包んでいるか」を確認するのがいちばん確実です。
地域・家によって異なります
香典の額や作法は、地域や家ごとの慣習によって大きく変わります。この記事は全国調査の集計値と一般的な例のご紹介です。迷ったときは親族の年長者に確認してください。
通夜と告別式、どちらで渡す?
親族として、通夜と告別式の両方に出ることも多い間柄です。全葬連の解説では、両方に出席する場合、香典はどちらか一方に包むのが一般的とされています。告別式に持参する形が比較的多いとされますが、両方に持参するケースや、多めに包んで通夜で渡すケースも増えているとされています。
きょうだいやいとこと参列するなら、誰がどのタイミングで渡すかを事前にそろえておくと、受付で迷いません。
自分の親は「兄弟姉妹」の立場になる
叔父・叔母の葬儀では、あなたの親(故人のきょうだい)は「兄弟姉妹」として香典を包む立場です。同じ調査での兄弟姉妹の最多回答額は50,000円で、甥・姪の立場とは金額の水準が変わります。親の立場の詳細は兄弟・姉妹の香典相場、祖父母の葬儀の場合は祖母・祖父の香典をご覧ください。
避けたい金額とお札
金額を決めたら、次の2点だけ確認してください。
- 4・9の付く額と偶数は避けるのがタブーとされています。4は「死」、9は「苦」を連想させるためです。なお全互協のマナー解説では、2千円と2万円はかまわないとされています
- 新札は避けるとされています。事前に用意していたと捉えられるためです
出典: 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「お葬式のマナー」、全葬連「香典袋とは」
表書きと包み方
通夜・葬儀の表書きは「御霊前(ごれいぜん)」が一般的です。仏式では四十九日より前は「御霊前」、以降は「御仏前(ごぶつぜん)」と使い分けるとされています。ただし浄土真宗では、亡くなった時点で成仏すると考えるため、葬儀の時点から「御仏前」を使います。使い分けの詳細は御霊前とはをご覧ください。
名前・中袋の書き方は香典の書き方で手順ごとに解説しています。当日は袱紗(ふくさ)に包んで持参してください。
遠方などで参列がかなわない場合は、弔電で弔意を伝える方法もあります。
続柄と年代を選ぶだけで、このページと同じ調査データから目安を出せる香典相場診断もあわせてどうぞ。
よくある質問
甥・姪の立場なら、香典は必ず出すものですか?
決まりはありません。親と同じ世帯か独立しているか、親族間の慣習によっても扱いが変わります。親族間で足並みをそろえることも多いため、迷ったら親や親族の年長者に確認するのが確実です。
夫婦で叔父・叔母の葬儀に参列する場合、香典は二人分包みますか?
香典袋は夫婦連名で1つにまとめるのが一般的です。全葬連の解説では、夫の姓名を中央に書き、その左に妻の名前だけを書くと案内されています。金額は、通夜ぶるまいなどに二人で出席するかどうかもふまえて決めます。
10代〜20代の場合はいくら包めばいいですか?
全互協の調査(令和3年度)では、おじ・おばへの香典の10代〜20代の最多回答額は集計されていません(サンプルが得られなかったか僅少のため)。平均額は28,500円と高めですが、報告書は最多回答額と平均額の差が大きい続柄について、一部の高額な回答が平均を引き上げていると分析しています。全葬連の解説にもあるとおり、自分の経済状況に合わせて無理のない範囲で決めれば問題ありません。
配偶者の叔父・叔母(義理のおじ・おば)の場合も同じですか?
参照した全互協の調査は「おじ・おば」という一つの区分で集計されており、血縁か配偶者側かは分けられていません。義理の親族への香典は家ごとの慣習の影響が大きいため、配偶者や配偶者側の年長者に確認すると安心です。
叔父・叔母の四十九日や一周忌の香典も同じ金額ですか?
このページの金額は通夜・葬儀のときの調査データで、法要のものではありません。法要の香典だけを集計した調査は確認できていません。四十九日法要からは表書きが「御仏前」に変わるなど作法も異なります。
出典