祖父母への香典は、参列者調査では最多回答額5,000円・平均14,942円、60代以上のみ1万円が最多です(全互協)。親の扶養にある学生は包まないのが一般的です。年代別の全データと出さない場合の考え方まで。
参列者として祖父母の葬儀に包む香典は、調査では最多回答額5,000円・平均14,942円です(全互協・令和3年度)。最多回答額は50代まで5,000円で変わらず、60代以上のみ1万円でした。親の扶養にある学生は包まないのが一般的です。あなたの年代での目安は香典相場診断で確認できます。
要点は次の4つです。
- 参列者調査の最多回答額は5,000円(60代以上のみ1万円)
- 平均額は年代とともに上がる。ただし一部の高額回答が平均を引き上げている
- 親の扶養内なら出さないのが一般的で、失礼にはあたらないとされる
- 出すかどうかの判断手順と夫婦連名の実務は孫が包む香典へ
このページの範囲。参列者として「祖父母に」包む場合
はじめに、このページが扱う範囲をはっきりさせておきます。
ここで紹介するのは、祖父母が亡くなり、参列者の立場で香典を包む場合の相場データです。調査の「祖父母」区分には、孫として包んだ回答が含まれます。
一方、「自分は孫だが、出すべきかどうか自体を迷っている」「夫婦や孫一同でどう連名にするか知りたい」という実務の疑問は、孫が包む香典はいくら?で判断手順から解説しています。金額データを深く見たい方はこのままどうぞ。
年代別の調査データ
一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)が、個人葬の会葬者5,177名から回答を得た調査(令和3年度実施)では、祖父母への香典は次のとおりでした。
| あなたの年代 | 最多回答額 | 平均額 |
|---|---|---|
| 10代〜20代 | 5,000円 | 9,076円 |
| 30代 | 5,000円 | 11,201円 |
| 40代 | 5,000円 | 11,523円 |
| 50代 | 5,000円 | 17,522円 |
| 60代以上 | 10,000円 | 20,596円 |
| 全体 | 5,000円 | 14,942円 |
出典: 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査」(令和3年度実施)
祖父母のデータには、他の続柄にはない特徴が2つあります。
- 最多回答額が50代まで5,000円のまま動きません。「祖父母への香典は5,000円」が実態として広く定着していることがうかがえます
- その一方で平均額は年代とともに上がり、全体では14,942円と最多回答額の約3倍です。調査報告書は、祖父母のように両者の乖離が大きい続柄について、一部の高額な回答が平均を引き上げていると分析しています
つまり「平均が約1.5万円だから1万5千円包むべき」と読むのは早合点です。多くの人の実際の額に近いのは最多回答額の5,000円で、そこに年齢・地域・祖父母との関係の深さが上乗せの理由になる、という構造で捉えると迷いにくくなります。これは通夜・葬儀の調査であり、推奨額ではない点もあわせて覚えておいてください。
他の続柄との比較は香典相場早見表にまとめています。
出さない場合の考え方
祖父母の香典では、「出さない」が正解になる立場があります。
香典は世帯単位で包むもの、という考え方が広く共有されています。この考え方では、親の扶養に入っている学生や、親と同じ世帯で暮らす子は、親が世帯として包むため、個別には出さないのが一般的です。失礼にはあたらないとされています。
また、祖父母と同居していた場合は、自分自身が喪家側です。香典を包む側ではなく、受付や親族の案内といった手伝いで葬儀を支える立場になります。
出さない立場でも気持ちを形にしたいときは、お花やお供えを喪主(多くは親やおじ・おば)に相談してから用意する方法があります。祭壇や供物の手配は喪家側で整えていることが多いため、独断で贈らず、ひと言確認してからにすると行き違いがありません。
自分がどちらの立場にあたるか、就職・結婚・同居の有無で分かれる判断の手順は孫が包む香典はいくら?で整理しています。
なお、ここまでは通夜・葬儀の香典の話です。四十九日や一周忌など、あとに続く法要の香典は表書きも考え方も変わります。葬儀で出さなかった立場の孫が、社会人になってから迎える法要で初めて包む、という流れもよくあります。
表書きと袋のマナー
包むと決めたら、確認するのは次の4点です。
- 4と9の付く額、偶数は避けるのがタブーとされています(全互協・全葬連のマナー解説)
- 新札は「事前に用意していた」と捉えられるため避けるとされています
- 表書きは、仏式では四十九日より前は「御霊前」、以降は「御仏前」。浄土真宗では葬儀の時点から「御仏前」を使うとされています。使い分けは御霊前とはへ
- 表書きは薄墨が正式とされますが、最近では黒インクでも問題ないとされています。名前・中袋の書き方は香典の書き方で図解しています
地域・宗派・家ごとの違い
香典の額や作法は、地域の慣習、宗派、家ごとの取り決めによって異なります。この記事は全国調査と一般的な例のご紹介です。迷ったときは、親や親族の年長者に確認するのが確実です。
あわせて確認しておくこと
祖父母の葬儀では、勤め先や学校への連絡も同時に進むことが多いはずです。忌引きの日数は勤務先の就業規則や学校の規程によります。忌引き日数チェッカーで続柄別の目安を確認できます。
続柄と年代を選ぶだけで目安を表示する香典相場診断も、このページと同じ調査データで動いています。孫の立場での出す・出さないの判断と連名の実務は孫が包む香典はいくら?へ。
よくある質問
祖母の葬儀で、香典はいくら包めばいいですか?
全互協の参列者調査(令和3年度)では、祖父母への香典は最多回答額5,000円・平均14,942円でした。最多回答額は10代〜20代から50代まで5,000円で変わらず、60代以上のみ1万円です。実態調査であり決まりではないため、親族の慣例にも合わせてください。
学生でも祖父母の香典は必要ですか?
親の扶養に入っているうちは、親が世帯として包むため、個別には出さないのが一般的です。失礼にはあたらないとされています。社会人として独立している場合は、自分の名前で包むのが通例です。
最多回答額5,000円と平均約1.5万円、どちらを目安にすべきですか?
多くの人が実際に包んだ額に近いのは最多回答額です。調査報告書は、祖父母のように最多回答額と平均額の差が大きい続柄について、一部の高額な回答が平均を引き上げていると分析しています。
祖父母の香典でも新札は避けますか?
通夜・葬儀では続柄にかかわらず、新札は事前に用意していたと捉えられるため避けるとされています(全互協・全葬連のマナー解説)。4・9の付く額や偶数を避けるのも同様です。
結婚している孫は、夫婦で2人分包みますか?
夫婦連名で1つにまとめるのが一般的です。2人分に分ける必要はありません。連名の書き方や、そもそも出すかどうかの判断は、孫の立場の実務をまとめたページで詳しく解説しています。
出典