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葬儀・マナー / 作法の手引き

喪中の正月の過ごし方|正月飾り・おせち・お年玉はどうする

結論

喪中のお正月は、門松・しめ縄・鏡餅などの正月飾りと、祝い膳としてのおせちは控えます。年越しそばは祝い事ではないので食べて差し支えありません。神社への初詣は忌明け(仏式は四十九日、神式は五十日祭)を過ぎれば再開してよく、お寺の参拝は忌中でも問題ないとされています。

迷いやすいのは、飾り・食事・初詣の3つです。先に結論をまとめます。

  • 正月飾り(門松・しめ縄・鏡餅) → 控える。年神様を迎える祝いの飾りのため
  • おせち → 祝い膳(重箱・鯛・伊勢海老など)は控える。年越しそばはよい
  • 初詣 → 神社は忌明け後ならよい。お寺は忌中でも差し支えない

喪中の正月で「控えること・してよいこと」

まず全体像を表にまとめます。喪中の中でも、四十九日(神式は五十日祭)までの忌中は控える範囲が広く、忌明け後はゆるやかになります。

忌中(四十九日ごろまで)忌明け後そう考える理由
正月飾り(門松・しめ縄・鏡餅)控える控えるのが一般的年神様を迎え、新年のめでたさを表す飾りのため
おせち(祝い膳・重箱)控える控えめにする家庭が多い縁起物を使った慶事の食事のため
年越しそば食べてよい食べてよい長寿を願う食べ物で、祝い事とは関係がないため
神社への初詣控える差し支えない神道では死を穢れととらえるため
お寺への参拝差し支えない差し支えない仏教では死を穢れと考えないため

以下、それぞれ理由とあわせて見ていきます。

正月飾りは控える|門松・しめ縄・鏡餅

門松・しめ縄・鏡餅などの正月飾りは、喪中・忌中は控えるのが通例です。花葬儀(はな)の解説では、「喪中・忌中に『門松』『しめ飾り』『鏡餅』などの正月飾りをするのは、基本的には控えたほうがよい」と案内されています。

理由は、これらの飾りの成り立ちにあります。同じ解説では、正月飾りは「もともと神道の習慣で、『1年を何事もなく過ごすことができた』というめでたさを表すものであるとともに、神様をお迎えするための道具」と説明されています。新年を祝い、年神様を迎えるための飾りなので、お祝い事を控える喪中とは重なりにくい、という考え方です。

出典: 花葬儀(はな)「喪中のお正月の過ごし方」 https://www.hana-sougi.com/blog/mochu-newyear/

とくに門松やしめ縄は玄関の外に飾って人目に触れます。控える家庭が多いのはこの2つです。鏡餅は家の中のお供えなので、地域や家の考え方によって扱いが分かれます。飾るかどうかに絶対の決まりはなく、最後は家ごとの慣習で決めてよいものです。

正月飾り飾る場所喪中・忌中の扱い判断が分かれるところ
門松玄関の外控えるのが通例人目に触れるため控える家庭が多い
しめ飾り・しめ縄玄関の外・神棚控えるのが通例同上
鏡餅家の中(年神様へのお供え)控えるとされている家の中のお供えのため、地域や家の考え方で扱いが分かれる

出典: 花葬儀(はな)「喪中のお正月の過ごし方」(3つとも正月飾りとして控えたほうがよいと案内されています)

おせちは祝い膳を控える

おせち料理も、喪中・忌中は控えるとされています。花葬儀の解説では、「おせち料理は、さまざまな縁起のよい食べ物を使用した『神道における慶事の食事』であるため、原則として喪中・忌中には控えます」と案内されています。

食べる場合の工夫として、同じ解説では「『めでたさを重ねる』という意味の重箱は使わず、慶事の食材である伊勢海老や鯛、紅白のかまぼこなども使わないように工夫したい」とされています。控えるのは「お祝いの形」の部分です。重箱に詰めた華やかな祝い膳を避けるということで、家族で普段どおりの食事をとること自体を禁じる決まりがあるわけではありません。

正月の食事は、「お祝いの形かどうか」で分かれます。

正月の食事喪中・忌中の扱い解説での言い方食べる場合の工夫
重箱に詰めた祝い膳のおせち控える神道における慶事の食事重箱を使わない
伊勢海老・鯛・紅白のかまぼこ控える慶事の食材使わないように工夫する
家族でとる普段どおりの食事差し支えない禁じる決まりはない―(そのままでよい)
年越しそば食べてよい長寿を願う食べ物で祝い事とは関係がない―(そのままでよい)

年越しそばは食べてよい

大晦日の年越しそばは、喪中でも食べて差し支えありません。花葬儀の解説では、「年越しそばは長寿を願う食べ物であり、祝い事とは関係がないため控える必要はありません」と案内されています。同じ大晦日・お正月の習慣でも、お祝いの意味を持つ正月飾り・おせちとは分けて考えます。

初詣・神社参拝はどうする

初詣の可否は「喪中かどうか」ではなく「忌が明けているかどうか」で決まります。神社は忌中(神式は五十日祭、仏式でいう四十九日ごろまで)を控え、忌が明ければ喪中の間でも参拝して差し支えないとされています(神社本庁)。お寺への参拝は忌中でも問題ないとされています(小さなお葬式)。

忌中とお正月が重なった年の考え方、鳥居をめぐる言い伝え、お守り・破魔矢・お神札の扱い、忌中にどうしても参拝したいときの相談の仕方は、喪中の初詣|神社は忌明けから・お寺は忌中でも参拝できるにまとめました。

お年玉はどうする

お年玉に決まりはなく、家ごとの判断になります。新年のお祝いとして渡すものなので控えるという考え方もありますが、子どもにとっては一年の楽しみでもあります。お正月柄のポチ袋を避けて無地の封筒にし、「おこづかい」「文具代」などと書いて渡す方法があります。言い方や渡し方は喪中の新年の挨拶|言い方・返し方・お年玉はどうするにまとめています。

喪中の間には、四十九日・初盆・一周忌と法要が続きます。日程は命日から法要日程計算機で確認できます。

地域・家ごとの違いについて

喪中・忌中の正月の過ごし方は、宗教・宗派だけでなく地域や家ごとの慣習によっても幅があります。この記事は一般的な例のご紹介です。迷ったときは、家族の年長者や菩提寺・氏神神社に確認するのが確実です。

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よくある質問

喪中に正月飾り(門松・しめ縄・鏡餅)は飾ってもいいですか?

控えるのが一般的とされています。花葬儀の解説では、門松・しめ飾り・鏡餅などの正月飾りは、もともと年神様を迎えるための神道の習慣で新年のめでたさを表すものなので、喪中・忌中は基本的に控えたほうがよいと案内されています。外に見える門松・しめ縄は特に控える方が多く、判断は地域や家の慣習によっても変わります。

喪中におせち料理を食べてもいいですか?

祝い膳としてのおせちは控えるとされています。花葬儀の解説では、おせちは縁起物を使った慶事の食事のため原則として喪中・忌中は控え、めでたさを重ねる重箱や、伊勢海老・鯛・紅白かまぼこなどの慶事の食材は避けて工夫するとよいと案内されています。控えるのはお祝いの形の部分で、家族で静かに食事をとること自体を禁じる決まりがあるわけではありません。

喪中に年越しそばは食べてもいいですか?

食べて問題ありません。花葬儀の解説では、年越しそばは長寿を願う食べ物で祝い事とは関係がないため、喪中でも控える必要はないとされています。

喪中に鏡餅を飾ってもいいですか?

鏡餅は年神様へのお供えで、正月飾りの一つとされています。花葬儀の解説では、門松・しめ飾り・鏡餅などの正月飾りは喪中・忌中は控えたほうがよいと案内されています。家の中のお供えのため、地域や家の考え方によって扱いが分かれる部分でもあります。

出典

  1. 神社本庁「服忌について」
  2. 小さなお葬式「喪中の初詣はしてもいい?神社とお寺の違いや忌中の考え方を解説」
  3. 花葬儀(はな)「喪中のお正月の過ごし方|正月飾り・おせち・初詣のマナー」